I.W.S.P.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 06:14 UTC 版)
「ストライカーパック」の記事における「I.W.S.P.」の解説
『ガンダムSEED MSV』で設定されたストライカーパック。I.W.S.P.とは統合兵装ストライカーパック (Integrated Weapons Striker Pack) の略称。 P.M.P社がエールストライカーの機動性、ソードストライカーの格闘能力、ランチャーストライカーの火力を1つのストライカーパックに統合する目的で設計した。モルゲンレーテ社製ストライカーパックの競合機として開発されていたが、構造の複雑化によるコストの高騰やパック本体のデッドウェイトによる姿勢制御の悪化に加え、兵装と制御用電装系の重装備化による消費電力の増加の為、PS装甲の作動時間が大幅に短縮してしまう問題をクリアできなかった。P.M.Pでは新型パワーパック開発も行っていたが、技術的限界から実用化には至らず、C.E.71年に完成した試作機にはエール、ソード、ランチャーの3種類のパックが採用されることになり、連合軍でのI.W.S.P.の採用はC.E.73年の再生機による試験運用まで見送られる事となった。 後に計画自体がモルゲンレーテ社へ譲渡され、P.M.Pが暗礁に乗り上げていたパワーパックもそのデータを入手したモルゲンレーテ社の独自技術を用いる事で完成させ、当初予定の性能の発揮に成功した。パワーエクステンダーによって稼働時間が延長されたストライクルージュへの搭載が予定され、数回に渡る実装テストが行われたが、複雑化された火器管制システムをパイロットであるカガリ・ユラ・アスハが扱いきれなかった為、ついに実戦投入される事は無かった。 大戦終了後、地球連合軍においてエース専用ワンオフカスタム機開発のため、スウェン・カル・バヤンのストライクに装備され実戦投入されている。この時の戦闘データは後にジェットストライカーとドッペルホルン連装無反動砲の開発に生かされることになると同時に、統合兵装というコンセプトは連合にてノワールストライカー、オーブではオオトリというそれぞれの形で発展する形となっている。 試作1号機は超高細度VR戦場用シミュレーション・モデル、2号機は実物大モックアップであり、ストライクルージュで運用実験が行われていた物は3号機にあたる。ルージュ装備による実戦参加こそ無かったが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後の数多くの式典への参加の際などには、より力強さを演出するためI.W.S.P.が装備された。 また、上記のものとは別に、C.E.71年の戦争後はアクタイオン・プロジェクトの折に新規製造されたものが登場している。これはスウェン・カル・バヤン搭乗機に装備されていたI.W.S.P.で、アクタイオンはモルゲンレーテから技術やデータの提供を受けてはいないが、この時点では既にパワーエクステンダーは一般化した技術だったので問題なく完成できたという。なお、アクタイオン・プロジェクトにおいて企業グループの一社として参加していたフジヤマ社は東アジア戦線においてストライクEとともにI.W.S.P.の運用を行っている。 武装 115mmレールガン 遠距離攻撃用のレールガン。バックパックに搭載され、肩越しに目標を射撃する。同軸上にマウントされた高精度照準センサーにより、超長距離射撃時の命中精度を向上させている。弾速は秒速5kmに達する。 105mm単装砲 レールガンと並行するように肩部にマウントされる単装砲。 9.1メートル対艦刀 ビームブレードに次ぐ切れ味を持つ特殊合金製の実体剣。I.W.S.P.の電力消費が高かったことから完全な実体剣となっており、MSとの格闘戦はもちろん巨大な艦船にも有効。I.W.S.P.の両サイド下部に備えられた鞘用途の基部に挿し込まれる状態でマウントされている。 本装備を搭載したストライクEに搭乗したルカス・オドネルは「相手の断末魔の叫びが聞こえる得物」と評し愛好している。 C.E.72~73年頃にはM1アストレイの追加装備としてこの対艦刀が転用されている。 30mm6銃身ガトリング砲 シールドと一体化されたガトリング砲。武器と一体化している実体盾は、「コンバインドシールド」と呼ばれる。1分間に8000発の連射を可能としており、弾芯にはチタンカーバイド鋼が用いられている。 機体の左側に大きく重心がかかる為に使い勝手が悪く、改良型のノワールストライカーでは完全にオミットされた。 ビームブーメラン コンバインドシールドの表面にマウントされる。ビームブレード起こす空間に対する干渉反応を利用し飛翔するビームブーメラン。
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