80年代の猟奇・変態カルチャーとその終焉とは? わかりやすく解説

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80年代の猟奇・変態カルチャーとその終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:37 UTC 版)

鬼畜系」の記事における「80年代の猟奇・変態カルチャーとその終焉」の解説

1980年代前半には“都市環境美化され結果死体見えなくなったことに対す反逆”として局所的な死体ブーム起こった写真週刊誌FOCUS』(新潮社)に創刊号から連載され、わずか6回で打ち切られ藤原新也の『東京漂流』では、ガンジス川水葬死体野犬が喰らいつく写真に「ニンゲン食われるほど自由だ」というキャプション添えられた。これはコマーシャリズムによって異物排除する志向広く浸透した現代社会対す痛烈なアンチテーゼである。 1982年にはインディペンデント出版社ペヨトル工房刊行する耽美サブカルチャー雑誌夜想5号死体通した文明論異常心理に関する考察をまとめた「屍体幻想へのテロル特集組まれる1984年にはビー・セラーズ から死体写真集SCENE』(中川徳章・小向一實芝田洋一選)が出版された。これは法医学書や学術書の形を借りず出版され日本初死体写真集である。その後、同写真集触発されアリス出版編集部は『SCENE』の写真転載し自販機本EVE』に根本敬死体写真漫画極楽劇場』を連載する1991年青林堂から刊行され根本敬初期作品集豚小屋犬小屋行き』に収録された)。 その他に大手出版社写真週刊誌では、自殺した三島由紀夫岡田有希子死体写真、また日航機墜落事故山岳ベース事件遺体写真大写し掲載された。1985年6月18日には豊田商事会長永野一男が、約30名の報道陣の前で自称右翼の男に日本刀刺殺されその様子が全国茶の間生中継された。 1981年には白夜書房スーパー変態マガジンBilly』を創刊当初芸能人インタビュー雑誌だったが全く売れず路線変更し、死体奇形女装スカトロ果ては獣姦切腹幼児マニアまで何でもありの最低路線突き進んだその後一貫して悪趣味限りを尽くし日本代表する変態総合雑誌として、その立ち位置不動のものにしたが、度重なる条例違反有害図書指定を受け、誌名変更するどしたが全く内容変わっておらず、1985年8月をもって廃刊追い込まれた。 また同年には高杉弾青山正明蛭児神建らが連載していたロリコンサブカル雑誌Hey!Buddy』(白夜書房)の増刊号『ロリコンランド8』が「少女ワレメわいせつ」として発禁回収処分となった読者投稿犯罪写真無修正ワレメ当局問題視された)。本誌Hey!Buddy』も“ワレメ出せないロリコン雑誌は、もはやロリコン雑誌ではない”として1985年11月をもって自主廃刊するその後バブル時代到来と共に鬼畜系は約10年にも及ぶ長い冬の時代迎えることになった

※この「80年代の猟奇・変態カルチャーとその終焉」の解説は、「鬼畜系」の解説の一部です。
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