64版エターナルダークネス
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「エターナルダークネス 〜招かれた13人〜」の記事における「64版エターナルダークネス」の解説
エターナルダークネスはもともとN64向けのソフトとして開発されていた。発表会にも出展し、90%完成していたという。しかし、任天堂とシリコンナイツは話し合いの後、N64での発売をキャンセルし、GCに移行することにした。ストーリーは基本的にそのままだったが、グラフィックは完全3Dにするためにすべて作り直し、カメラの演出の自由度が高まった。画像はプログレ対応に、音響はプロロジック2の立体音響にパワーアップした。64時代のスクリーンショットをみると、現在と同じキャラ、見覚えのある場所を見ることが出来る。中には没となったキャラクターもいる。ペルシャ遺跡で戦う十字軍の兵士のキャラクター(ジョセフ・デ・モレー)がいる。彼はプレイヤーが使えるキャラクターではなくなったが、ロベルトの章の始めのムービーにその姿をみることができる。なお、エリアにマントロクの心臓を埋め込む僧侶も彼のような没となったキャラクターで、エジプトからマントロクの呼び声によって旅してきた僧侶であるという噂である。 海外のゲーム情報サイトIGN.comにはエターナルダークネスに関する数多くの記事があり、開発途中のバージョンについての情報を得ることが出来る。まず、デニス・ダイアック氏が解説するプレイ動画では、2001年の5月のE3に発表されたバージョンをみることができる。ここでは3人のキャラクターが紹介されている。全体的な違いとしては敵の目の緑の光がなく、サニティの減少がわかりにくいというのがある。以下に個々キャラのムービーで気づいたことを挙げる。 アレックス - 赤いタンクトップで少し製品版より顔立ちがきつい。ショットガンを持って、ゾンビが多数いる夜の屋敷を走り回る。屋敷自体はほぼ製品版と同じだが、2階の廊下に彫像がなかったり細かい違いがある。BGMが製品版の屋敷のものと違っていた。 ジョセフ・デ・モレー(Joseph De Molay) - 製品版ではカットされたキャラクター。舞台はアンソニーのいた旧聖堂。ただしステンドグラスが追加されている。装備はチェインメイル、メイスと斧の二刀流で戦い、止め刺し動作も独特である。他に両手持ちのブロードソードも使えるとのコメントがあった。 パイアス - ほぼ製品版とかわらない。ただし4つのブロックをはめるパズルの部屋の地面に霧がかかっていた。 次に、2001年5月のエターナルダークネスの記事ではエターナルダークネスの壁紙が紹介されている。そのうちのほとんどは現在公式サイトでダウンロードできるものと同じだが、中にはそうでないものがある。これらの壁紙には没情報が含まれている。 マントロクの前に立ちルーンを唱えるパイアスの壁紙 ここでパイアスは5つのルーンを詠唱している。それらは3つのエンシャントとマントロク、そして力のルーン、パルゴンである。他の4つがアライメントルーンであることから、パルゴンも元々はアライメントルーンであったのかもしれないと推測される。少なくともリリースされたエターナルダークネスにおいても、魔法システム内のパルゴンの扱いは特別である。 ジョセフの壁紙と12人のキャラクターの集合壁紙。ジョセフはロベルトの章の始めにパイアスの正体を見破り、いけにえの柱に投げ込まれる騎士である。彼は開発中のスクリーンショットでプレイヤーキャラとして扱われていたことが知られている。 12人のキャラクター集合壁紙には彼も登場している。また、アレックス、パイアス、エドワード、マックス、ポール、ピーター、アンソニー、エリア、リンゼイの姿をみることができる。あとの二人は背の高い男と、ローブのようなものを来た髭の壮年男性である。暗くてよく見えないが、明らかにこの二人はマイケルとロベルトではない。背の高い男は社長がインタビューでふれた湾岸戦争の特殊部隊の兵士のキャラクターかもしれない。もう一人についてはまったくわからない。これら3人の没キャラにはどのようなストーリーがあったのか定かではない。
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