1970年代とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 14:26 UTC 版)
「ピーター・アッシャー」の記事における「1970年代とその後」の解説
1970年代の初め、アッシャーは子会社のクリーン・レコードを通してアトランティック・レコードでレコーディングした、マイケル・フォンディラーとトム・スノウ(英語版)をフィーチャーしたカントリー・ロック・バンドのCounryのマネージメントも行っていた。その頃、アッシャーはジェームス・テイラーの妹のケイト・テイラーのマネージャーも務めていたが、ケイトが音楽業界から離れる決意をしたときに、ケイトからリンダ・ロンシュタットのマネージャーになることを勧められた。アッシャーはジェームス・テイラーの『スウィート・ベイビー・ジェームス』、『JT』および『フラッグ(英語版)』や、リンダ・ロンシュタットの『悪いあなた』、『夢はひとつだけ』、『ミス・アメリカ』、『ホワッツ・ニュー』、『カンシオーネス・デ・ミ・パードレ(英語版)』および『クライ・ライク・ア・レインストーム』といった連綿と続くマルチ・プラチナ・アルバムをプロデュースして大成功を収めた。 ウェスト・ハリウッドのロキシー・シアター(英語版)は元々のパートナーのデヴィッド・ゲフィン、エリオット・ロバーツ(英語版)、ピーター・アッシャーとともにエルマー・ヴァレンタイン(英語版)とルー・アドラー(英語版)によって1973年9月23日にオープンした。 アッシャーは1970年代に著名なウェストコースト・ロックのサウンドを形作る役を果たし、ロンシュタット、J.D.サウザー、アンドリュー・ゴールド、およびボニー・レイットのレコードをプロデュースした。1976年、アッシャーとウォラーは毎年恒例のニューヨークでの「ビートルズ・ファンのための祭典(英語版)」に出演するために再結成し、ほかに数日演奏を行った。1980年代、アッシャーはシェールからen:10,000 Maniacsまでの幅広いアーティストのヒットアルバムを手掛けた。 1995年2月、アッシャーはソニー・ミュージックエンタテインメント(米国法人)の上級副社長に指名された。2002年初頭、アッシャーはソニーを去り、サンクチュアリー・アーティスト・マネージメントの共同社長としてフルタイムのアーティストのキャリアマネージメントに復帰した。2005年1月には社長に指名され、2006年9月に辞職するまでその職に留まった。2007年にディクシー・チックスのマネージャーで友人のサイモン・レンショー(英語版)が設立したストラテジック・アーティスト・マネージメントに合流した。ストラテジックはエンターテイメント業界で支配的な勢力に成長し、今では音楽だけではなく、さままな分野のアーティストのマネージメントを行っており、アッシャーのクライアントの一人にはパメラ・アンダーソンも含まれている。アッシャーはまた、2007年に録音されたキャロル・キングおよびテイラーのオリジナルバンドとのアルバム『トルバドール・ユニオン(英語版)』のプロデューサーとしてジェームス・テイラーと再会した。 2005年から2006年にかけて、ピーター・アンド・ゴードンが不定期のコンサートのために再結成された。しかしながら、ウォラーが2009年に他界し、その死亡記事ではタイムズ紙は「ウォラーは少しオタクっぽいアッシャーよりもハンサムだと思われていた」と述べた。 アッシャーは俳優のマイク・マイヤーズが『オースティン・パワーズ』のキャラクターをアッシャーの外見に倣ってパターン化したとの発言で言及されていたが、『オースティン・パワーズ』で共演したエリザベス・ハーレイは、モデルになったのはアナウンサーのサイモン・ディー(英語版)だったと主張している。 2011年、アッシャーはコンピレーション・アルバム『リッスン・トゥ・ミー:バディ・ホリー』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるとともに、音楽監修、プロデューサー、そしてPBSの運営資金募金特別番組 Buddy Holly: Listen to Me; The Ultimate Buddy Party の共同司会も担当した。PBSの募金特別番組として2011年12月と2012年の5月と6月に放送されたバディ・ホリーのトリビュート・コンサートでは観客の前で演奏し、それが撮影された。特別番組はテレビ番組、セグメント、プロモーション・ピースのカテゴリーで最高の2012年のシルバー・テリー賞を受賞した。 アッシャーは2015年の新年叙勲式でイギリスの音楽産業への貢献で大英帝国勲章(CBE)を受勲した。 2017年5月、アッシャーは新設されたシリウスXMラジオの "From Me To You" というビートルズについての毎週の1時間番組でデビューした。 また、2017年のレイバー・デイの週末にシリウスXMラジオで放送され、その後も頻繁に再放送されるビートルズ・チャンネルのトップ100ビートルズ・カウントダウン "All Together Now" を解説付きでアナウンスした。 2016年以降、ピーター・アッシャーはアルバート・リーとのデュオの一方として、エドモントン・フォーク・ミュージック・フェスティバルなどのショーで、二人のキャリアからの曲を披露している。現在はカリフォルニア州ベニスに在住している。 2018年、アッシャーはチャド・アンド・ジェレミー(英語版)で有名なジェレミー・クライド(英語版)とともに演奏活動を行っている。
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