1910年代前半とは? わかりやすく解説

1910年代前半

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:23 UTC 版)

名古屋電灯」の記事における「1910年代前半」の解説

1910年明治43年)の3月16日から6月13日にかけて、名古屋市鶴舞公園にて愛知県主催第10回関西府県連合共進会開催された。90日間263万人入場者を集めたこの共進会開催際し名古屋電灯会場内外の電灯設備設置請け負い長良川発電所完成開会間に合わせて会場内外に電灯25834灯・イルミネーション33569個を点灯させた。加えて会場内の「機械館」に長良川発電所立体模型電灯小型モーター電熱器扇風機などを出展し電気に関する知識普及需要喚起努めた閉会後需要開拓を図るべく、同年8月から電球をすべて会社負担切り替え新たに門灯割引制度設けた長良川発電所八百津発電所という2つ大規模水力発電所完成により、名古屋電灯では創業以来初め販売電力余剰生じた。このことから1910年代以降余剰電力消化目的大口の電力供給注力し、工場電気鉄道、他の電気供給事業者など新規需要開拓電気供給地域を名古屋市その周辺のみならず愛知県外にも拡大していく。大口電力需要家長良川発電所建設以前には瀬戸電鉄道1907年3月供給契約締結)ほか数社と少数であったが、1911年明治44年)に愛知織物2月)・帝国撚糸9月)・名古屋電気鉄道12月)へと供給開始その後愛知電気鉄道尾張電気軌道一宮電気尾北電気稲沢電気岐阜電気知多瓦斯(後の知多電気)・日英水電日本車輌製造三重紡績(後の東洋紡績半田工場といった大口需要家への供給開始した小口供給についても電力料金引き下げられ1馬力の場合従来月額12円だったものが1911年6月より10円75となった電力供給実績1913年大正2年上期1万馬力越え1914年大正3年下期時点では1万3789馬力達した一方電灯供給については、1911年明治44年下期10万灯を越えた。しかしその裏側では名古屋瓦斯1907年開業)が供給するガス灯普及著しく、同じ時点では4万灯近く達していた。以後1914年倍増となる8万灯超えるまでガス灯勢力拡大続けていく。これに対し名古屋電灯ではガス灯との対抗1912年1月電灯料金引き下げ10燭灯は月額85銭から80銭へ)、2月には電灯勧誘規定制定し外交員を置き電灯販売努めた販路拡張結果1912年には1年間で4万灯の増灯を達成している。ただし福澤桃介経営握って支配人角田正喬による業務改革が始まると、電球撤去済みでも取付灯数に含めていたという計算方法改められ1913年2月末に1万6138灯が電灯数から差し引かれた。その後販路拡張策は継続され同年9月25日からは1か月間にわたり創立25周年記念キャンペーンが行われた。増設希望者に福引券を配る、支配人以下全職員責任灯数を割り当てて勧誘当たらせるなどの活動結果1か月1万2941灯の増灯をみた。 大口電力供給のみならず一般供給においても供給区域の拡大がみられた。名古屋市西側では、1912年11月より愛知郡下之一色村(現・名古屋市中川区)および海部郡蟹江町への送電開始北部では翌1913年10月より西春日井郡小牧町(現・小牧市)での供給始めた。こうして電灯電力ともに郡部での利用増加していくが、供給成績伸び名古屋市内の方が大きい。1914年時点における電灯数は計188950灯であった。 また電灯供給については、1913年上期から従来炭素線電球比べ消費電力3分の1前後小さタングステン電球採用始まった。高燭光電球から順次切り替え進められ1916年下期末の段階では炭素線電球のまま残るのは5燭以下の電球半数となった

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