黒羽一味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 17:01 UTC 版)
偽り人・黒羽をリーダーとする盗賊集団。5人で国を滅ぼし都会の方ではかなり有名とのこと。メンバーは世間から理不尽な仕打ちを受けて世の中を恨んでいる。 天狗 黒羽(あまい くろは) 黒羽一味の長である偽り人。18歳。一人称は「僕」。戦略家かつ策略家だが、感情の起伏が激しくヒステリックな一面を持つ。空や薬馬でも見抜けないほどの変装術の使い手で、普段から眼鏡をかけた小柄な男に変装していたため、仲間でも際刃以外は素顔を知らなかった。 正体は怖気を感じるほどに美しい黒衣の女性で、嫁村で正体を明かした後は素顔で行動している。 際刃以外は信用していないが、仲間のことは大切に思っている。 鬱陵島では、黒羽打倒を目論んでいた兵士たちの唯一の生き残りとして振舞い、空の隙を狙うことで重傷を負わせる。しかし、空の「嘘」に騙されて、撤収することになり、それ以降空に敵愾心を抱く。その後、入谷と手を組んで空を襲うが、逆に入谷に刺され、重傷を負う。 空の影響を受けていく烏頭目に不快感を表し、彼らを追って単独で嫁村に侵入するが、自分たちを信用していなかったことを知った烏頭目と仲違いをし、別行動をとる。 実は、かつて北西の端で栄えた見栄(みば)という国の城主の一人娘で、本名は雛菊(ひなぎく)。父親からひどい虐待を受けていたが、善人としてふるまう父親により頭がおかしいと偽られていたために、周囲に助けを求めることもできず、同じ境遇にいた際刃と支え合いながら生きていた。そのことを知り際刃を殺そうとした父を背後から刺し殺し、際刃と共に逃亡生活を送るうちに偽り人になった。その後、烏頭目たちを仲間に加え故郷を滅ぼすも未だに過去に捕らわれていることに嫌気がさし、ここのつの宝を手に入れ幸せになろうとする。 都で別行動を取っていた烏頭目たちに決別を告げるが、自身の真意と素性を明かし、仲間として本当に信頼し分かち合い、また共に行動することを決意した。 宝を狙って御所に侵入していた際に入谷と遭遇し、際刃と共に刀で貫かれ殺害される。最期は、烏頭目たちと一緒にいるうちに、気づかない間に幸せを手に入れていたことを思い、際刃の横で静かに息を引き取った。 身長150,1cm 体重42kg。誕生日は2月14日。血液型はA型。好きな食べ物はどら焼きと、際刃の入れたお茶。趣味は、静かな場所で考え事をすること。夢は、幸せになること。 際刃(さいは) 黒羽一味の一人で、黒羽の側近。18歳。一人称は「俺」。影のある風貌で、秀麗な面立ちの長身の青年。黒羽には忠実で、何であろうと従う意思を持っている。鬱陵島では、黒羽として振る舞っていたが、空との戦闘の最中に自ら正体を明かす。 本名は蝉(ぜん)といい、見栄の城主に虐待を受けていた稚児の一人だったが、城主の娘である黒羽に助けられた。虐待により手足の健が弱っているため戦うことはできず、そのことに不満を抱いている。幼少期の虐待で、頭部に受けた傷を隠すため布をかぶっている。黒羽の計画を邪魔した空を強く憎んでいる。 黒羽と共に御所に侵入していた際に、遭遇した入谷の攻撃から黒羽を守ろうとして盾になるが、共に貫かれ、彼女の命を守り切ることはできなかった。しかし、最期まで黒羽と共にいられた幸せを胸に抱き、黒羽より先に静かに息を引き取った。 身長185cm 体重64kg。誕生日は3月14日。血液型はA型。趣味は、黒羽に仕えること。作者によると、作中で一番の美形である。 烏頭目(うずめ) 憚木 蝶左(はばき ちょうざ) 蛙みなも(かわず - ) 黒羽一味のメンバー。一味殲滅後、空一行に加わる。詳しくは上述。 万田(ばんだ) 黒羽一味の一人。18歳。パンダのように目の周りが黒い大男。のんびりした性格だが、物事に疎く善悪の区別がつかないため黒羽の命令のまま悪事を働く。武器は鎖の付いたしころで、蝶左からは「尋常でない強さ」と言われ、捕えようとした役人80人をあっさり殺したことで黒羽一味の名を世間に知らしめたこともある。大陸からの移民なため言葉が通じず、異様な外見から化け物として恐れられ退治にやってきた大勢の人間を返り討ちにし、噂を聞いた黒羽一味に加わった。弐猫を刺し殺し、逃げた閨たちを追ったかにみえたが、生きていた弐猫の不意打ちで簡単に殺された。 身長198cm 体重150kg。誕生日は3月11日。好きなものは黒羽、際刃、烏頭目、蝶左。 猿臂(えんび) 黒羽達に雇われたゴロツキ。仮面をつけた長身の男性。正体を隠していた黒羽に代わり黒羽一味の5人目として振舞う。
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