頼朝一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:29 UTC 版)
源義経(みなもとの よしつね) 演:国広富之 頼朝の異母弟。平家へ激しい憎悪と復讐心を抱き、源氏の血統であることに強烈な自負心を持つ。戦に長け、平家との戦いで次々と武功を立てる。直情的な性格を法皇に利用され、取り込まれたことによって頼朝と対立し、反頼朝の兵を挙げるが失敗し都を落ちのびる。逃避行の末に平泉にたどり着くが鎌倉方の追及は厳しく、藤原泰衡の軍勢に襲撃され妻子と共に自害した。 小菊(こぎく) 演:宮地真由美 義経の正妻。 静(しずか) 演:友里千賀子 義経の愛妾。京で評判の高い白拍子。鎌倉に召しだされた期間に出産した男児は、頼朝の命で殺されてしまう。大姫、政子と交流を持つ。 阿野全成(あの ぜんじょう) 演:伊藤孝雄 頼朝の異母弟。義経の同母兄に当たる。僧侶文官。野心を内に秘めた人物として描かれ、千幡(実朝)の乳母夫の地位を望む。比企一族らから、千幡を将軍に立てて頼家を殺そうとした謀反の罪に問われ、謀殺される。 北条保子(ほうじょう やすこ) 演:真野響子 全成の妻。北条時政の次女。天真爛漫な女性であったが、実朝の乳母になってからは権勢欲を見せる。 頼全(よりまさ) 演:川上伸之 全成と保子の子。 常盤御前(ときわごぜん) 演:佐藤友美 源義朝の側室で、全成、義経の母。 源範頼(みなもとの のりより) 演:山本寛 頼朝の異母弟で、全成、義経の異母兄。 亀の前(かめのまえ) 演:結城しのぶ 頼朝の愛妾。頼朝が妾に溺愛していることを知った政子によって、家を焼き討ちにされる。 源頼家(みなもとの よりいえ) (万寿→源頼家) 演:郷ひろみ (少年期:鶴見辰吾) 二代将軍。頼朝と政子の間に生まれた最初の男子。幼名万寿。実の母である政子よりも、乳母である比企一族と深く親しむ。頼朝の急逝を受け二代目将軍となるが、若年である頼家の独裁に不安を抱く幕府宿老により、裁決権を取り上げられ、遊興にふけるようになる。病により危篤に陥ったことで、後継を巡って比企氏と北条氏の対立が起こり、比企氏は滅ぼされ、後ろ盾を失い鎌倉を追われた頼家は修禅寺で殺される(後世に伝わる「入浴中に騙し討ち」ではなく居室で殺害)。 若狭局(わかさのつぼね) 演:白都真理 「若狭」とも呼ばれる。頼家の側室。比企能員の娘。若くして頼家の長男・一幡を生み、比企一族の権勢を強めることになる。比企氏滅亡の際、母と一幡らと共に火中に身を投じた。 一幡(いちまん) 演:木内さとし 源実朝(みなもとの さねとも) (千幡→源実朝) 演:篠田三郎 (少年期:松野達也) 三代将軍。頼朝と政子の間に生まれた二番目の男子。幼名千幡。兄頼家を追放した北条氏により、幼くして三代将軍に擁立される。和歌を好む穏やかな性格で、幕府の政争に嫌悪感を見せる。北条氏と距離を取りつつ懸命に命を長らえようと苦心していたが、最期は甥の公暁によって鶴岡八幡宮で殺される。 音羽(おとわ) 演:多岐川裕美 実朝の妻。京の公卿、坊門信清の娘。13歳で鎌倉に嫁ぐ。当初実朝から「人形のような女」と評され、疎遠な夫婦であったが、徐々に実朝に心を開いていく。 大姫(おおひめ) 演:池上季実子 (少女期:西尾麻理、斎藤こず恵) 頼朝と政子の長女。木曽義高と恋におちるが、最終的には義高を父頼朝に誅され破局する。これが原因で精神を病み、若くして亡くなる。 三幡(さんまん) 演:谷川みゆき (少女期:中山恵子) 頼朝と政子の次女。原因不明の熱病のため14歳で亡くなる(後に毒殺とわかる)。 公暁(くぎょう) (善哉→公暁) 演:堀光昭 (少年期:島えいじ、中越司) 頼家の次男。三浦氏によって養育され利用される。「父の仇」として叔父の実朝を暗殺するが、直後に自身も討ち取られる。
※この「頼朝一族」の解説は、「草燃える」の解説の一部です。
「頼朝一族」を含む「草燃える」の記事については、「草燃える」の概要を参照ください。
- 頼朝一族のページへのリンク