須藤家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 16:12 UTC 版)
「舞姫 テレプシコーラ」の記事における「須藤家」の解説
須藤 空美 六花の小学校に来た転校生の少女。とても女の子には見えない醜貌と、誰とも馴染もうとしない性格からいじめに遭う。往年の天才バレリーナだった伯母の美智子に幼少時から師事しているが、その事は決して人に言ってはならないと母に言われ、空美は理由は知らぬままそれを固く守っている。千花同様二重関節で、完璧なワガノワ・メソッドを仕込まれた卓越した実力の持ち主だが、美智子から日頃から厳しい指導を受けているので、自分ではそれほど上手いと思っていない。父親が酒乱かつ無職で自己破産したため家は非常に貧しく、母親の育児放棄と父親の身体的虐待を受けていた。しかも生活保護が打ち切られ、生活費のために母親に児童ポルノのモデルをやらされていた。レッスンの場をも失い、篠原バレエ研究所で特別に無料で何度かレッスンを受けた。コンクールでは美智子の指示で性別を偽って「ブルーバード」の男性ヴァリエーションを踊り優勝候補だったが、千恵子達に見つかったため逃げ出し、棄権。その後、県外に引っ越した(逃げた)ようだが転居・転校の書類が受理されなかったらしく、結局消息は不明。 須藤 美智子 空美の伯母。艶子の師匠で義姉。もとは資産家の娘で、以前はかなり有名な美貌のバレリーナ、貝塚に言わせれば「早すぎた天才」。10代で日本国外に出、日本国外のバレエ団に所属していたこともあるようだが、その経緯では恩師との恋愛沙汰も問題視されたらしい。1ドル360円の時代に実家からの仕送りで優雅な生活をしていたという。が、海外で怪我をして戻って来たという噂で、実際足が悪く傷跡も残っており、今は移動するときには杖か車椅子が手放せない。いずれも諸事情は不明。旧自邸のレッスン場を差し押さえられてからは特に常軌を逸した言動が目立つようになり、軽い認知症が始まっているようだが、バレエの事となると正気を取り戻す。 須藤 艶子 空美の母親。美智子の最後の内弟子で義妹。空美同様技術は確かなのだろうが、名前とは裏腹な容姿で、美智子いわく「空美はコールド止まりのあんたにそっくり、プリマになんかなれやしない」。美智子にいつも罵られ、実力も認められていない様子。空美にポルノ被写体をさせるため、よく学校を休ませており、そのときには常に現場で空美が必要以上に辱められないよう見張っている。普段は英一の暴力や美智子の我侭に翻弄されているが、英一が有り金をすべて酒につぎ込んだときには強く反論した(結局また殴られているが)。 須藤 英一 空美の父親。美智子の弟で、彼女のきょうだいの中では長男。美智子に言わせれば「私も英一もきれいよ」とのことだが、彼の容貌は決して良いとは言えない。劇中に登場する須藤家の人間で唯一太っており、常に酔っ払っている。空美や艶子に暴力を振るう一方、美智子の前では紳士然とした態度をとり、そのストレスを忘れるために酒に溺れ、金がなくなると暴力を振るうという悪循環を辿っている。亭主関白を気取ってはいるが、実際には空美の過酷な仕事を直視する勇気すら持たない駄目親父。
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