ワガノワ・メソッド
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ワガノワ・メソッド(英語: Vaganova method)は、ロシアのバレエダンサー・バレエ指導者であるアグリッピナ・ワガノワが創始したバレエ・テクニックおよび指導法である。19世紀末のバレエマスターであるマリウス・プティパが指導していた内容に由来するが、クラシック・バレエの指導法として完成・発展させ、かつシラバスとして体系化したのはワガノワの功績である[1]。ワガノワ・メソッドは、ロマン派時代の伝統的なフランス派の要素と、イタリアのチェケッティ・メソッドで重視する運動能力とヴィルトゥオーソ性を融合させたことに特徴がある[2]。指導法は、上半身、脚、足に等しく注意を払いつつ、すべての動作で全身を使うことを意識づけるように設計されている。ワガノワは、こうしたアプローチにより全身を意識して使う感覚を高め、動作を調和させて表現の範囲をより大きく広げることができると考えていた[3]。
- ^ “Ballet Teaching Methods”. Russian Ballet History. 2017年6月9日閲覧。
- ^ “About the Vaganova Syllabus”. Ballet Fantastique. 2011年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月27日閲覧。
- ^ “The Vaganova Method”. Web.grinnell.edu. 2011年10月27日閲覧。
- 1 ワガノワ・メソッドとは
- 2 ワガノワ・メソッドの概要
- 3 外部リンク
ワガノワ・メソッド
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「アグリッピナ・ワガノワ」の記事における「ワガノワ・メソッド」の解説
1934年に「クラシックバレエの基礎」を出版し、世界中にバレエの教授法を広めた。 「イタリアで生まれ、フランスで育ち、ロシアで成熟した」と云われるバレエだが、ワガノワ・メソッドは三国の特色の折衷を取りながら、身体のあらゆる部分を意識的に使ってバランスを保ち、自然な流れでパ(ステップ)とパをつなぐことを基礎とした実践的な教授法だった。 数ある教え子のなかでも特にセミョーノワとウラノワはボリショイ・バレエ学校で、ドゥジンスカヤはワガノワ・アカデミーで、優れたバレエ教師として多くの著名ダンサーを送り出し、ワガノワ・メソッドの後継者となった。
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