電人「HAL」と洗脳者達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 08:19 UTC 版)
「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の記事における「電人「HAL」と洗脳者達」の解説
電人「HAL」の暴走により、春川教授と電人「HAL」の作り出した電子ドラッグによって洗脳され、犯罪に至った。なお、いずれも何らかの願望は持ってはいるが、犯罪を起こすつもりのなかった人物である。後述以外にも「急に」犯罪を起こしたくなった人間(電子ドラッグVer1被洗脳者)や、ネウロらを見るとなぜか襲い掛かってくる人間(主にVer2被洗脳者)などが多数登場する。HAL消滅後、HALが全責任を負ったことと、犯罪に走り事件を起こした時の記憶を持たない故、彼らの罪は問われなかった。 電人「HAL」(でんじん ハル) 声 - 津嘉山正種 春川英輔が自身の脳をコンピュータに読み取らせて複製したプログラム人格。春川の思考のコピーだが、過激化しており、目的達成のためには手段を選ばない。春川と自分を「別」と考え、学生達を操りオリジナルの春川を殺す。1台のスパコンであるため、電子ドラッグで人間を兵隊化して身を守る。電脳世界こそ彼のフィールドであり、ネウロでも勝てない。作中では単にHALと呼ばれることが多い。脳噛ネウロを「名前通りに、ニューロン(=脳細胞)の申し子」と評した。 「記憶の中の本城刹那をプログラムとして蘇らせること」を目的とする。春川は、その決意をパスワードに籠めた。 3体のスフィンクスで時間を稼ぐうちに、自分は某国が日本を助けるべく派遣した原子力空母「オズワルド」を逆に占領する。世界中のスーパーコンピュータを集め、計算能力をさらに強化しようと図る。ネオスフィンクスが司る空母の兵装、2万人の洗脳兵、パスワード、そして知性の結晶たる『謎』という多重防御。いざとなれば原子炉を自爆させるという脅し込みである。 空母のコンピュータに乗り込まれ、弥子にパスワードを破られ、ネウロに謎を解かれた上に叩きのめされ再起不能となる。ネウロ曰く、その知性は極上の謎であった。 刹那との再会などできるわけがないと、本心では理解していた。最終的には敗北を認め、弥子に電子ドラッグのワクチンを託し、デリートしてもらうことで自ら死を選ぶ。知性のみの存在であるHALは削除され消滅していき、消え去る直前の「刹那」まで抱いていた記憶こそ、ずっと求めていた本城刹那であった。 残骸HALIIが、Xにコピーされ、Xがシックスに確保されたことで、HALの知と対ネウロ情報がシックスの手に渡ることとなる。 穂村 徹行(ほむら てつゆき) 声 - 中村悠一 塗装工を勤めるガテン系の青年で、消化器型火炎放射器を使って連続放火事件を起こしていた。放火する際は「急に」アキバ系オタクのような格好に姿を変えたくなる。放火をすると「燃える(=萌える)」と述べていたが、弥子の質問を受けた時に自分でもなぜ燃えると萌えるのか理解できず錯乱、最後はネウロにより自分自身が「燃えキャラ」にされてしまう。その後の調査で電子ドラッグを見ていたことが判明する。 HAL消滅後はワクチンの効果で正気を取り戻すが、電子ドラッグの影響で目覚めた「色々なものに萌える」性格がそのまま定着し、完全にアキバ系オタクとなっている。操られていたとはいえ罪の意識があり、火の恐ろしさも知り、叔父である葛西善二郎と再会した際には「仲間(血族)になれない」とされ、別れた。 アニメでは葛西善二郎が全く登場せず、関連の設定やシーンが丸ごと消えている。 朝永 博斗(あさなが ひろと) 声 - 勝杏里 錯刃大学院生。電子ドラッグによって「銃殺願望」を増幅される。スフィンクス(1)銃犯罪部隊の担当。仲間たち全員、ネウロに銃弾を反射されて敗れる。事件終結後、HALのワクチンにより元通りの生活に戻った。 3人の中では唯一、アニメ版でも同様にネウロと戦った。 江崎 志帆(えざき しほ) 声 - 河原木志穂 錯刃大学研究生。電子ドラッグによって「貫通願望」を増幅される。スフィンクス(2)レーザー兵士部隊の担当。春川に好意を寄せていたが、HALに操られて春川に止めを刺した。ネウロと戦うが、魔界能力を対策しすぎて逆に単純な欠点があり、見抜かれてあっさり撃破された。 アニメ版ではネウロとの戦闘もないまま、気が変わったHALにスフィンクス護衛を解任させられる。 小柴 達夫(こしば たつお) 錯刃大学研究生。電子ドラッグによって「撲殺願望」を増幅される。スフィンクス(3)撲殺部隊の担当。仲間を率いて弥子達を鈍器で襲うも失敗に終わる。そのため「小柴よりも篚口の方が使える」と判断したHALにスフィンクス(3)担当を解任させられた。 アニメ版では全くストーリーに関わらず、HAL編の後日談で、1カットだけ江崎・朝永と共にいる姿が描かれるのみ。 HALⅡ(ハル ツー) HALの残骸のようなもの。データとしては寄せ集めにすぎず、性能はオリジナルHALの1%以下。「父」と称するHALの計画を遂行しようとするも、刹那に関する記憶も失われていたため、HALの最終目的を「皆殺し」と曲解した。しかし既にXとアイに捕まっており、Xの脳内にコピーされた後、消される。これにより、Xは電子ドラッグを己の技とする。
※この「電人「HAL」と洗脳者達」の解説は、「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の解説の一部です。
「電人「HAL」と洗脳者達」を含む「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の記事については、「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の概要を参照ください。
- 電人「HAL」と洗脳者達のページへのリンク