関西国際空港開港後
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現在も運用されている定期便について、国内線である東京国際空港便や成田国際空港便では、コードシェア便として日本国外の航空会社の便名も付与されている。この便名での搭乗は、東京国際空港・成田国際空港での国際線への乗継旅客に限られており、この場合の大阪国際空港-東京国際空港・成田国際空港間の運航は実質的に国際線として扱われている。2010年7月9日には、兵庫県の関連団体がチャーターする大阪(伊丹) - 上海(浦東)間の国際便が運航された(#橋下大阪府知事・大阪市長に関する動きも参照)。 関西国際空港開港後の主な国際線運用例 2機ペアで大阪国際空港に飛来した大統領搭乗機 エアフォースワンより降機するブッシュ大統領 2005年11月15日、京都を訪れるアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュを乗せたVC-25(エアフォースワン)と同型の予備機が大阪国際空港に着陸。翌日、両機は釜山金海国際空港に向けて大阪国際空港を離陸した。また、会談関連の機材輸送のために、アメリカ空軍の輸送機(C-5 ギャラクシーなど)も前後して多数飛来。 2007年4月13日、中華人民共和国首相の温家宝を乗せた中国国際航空の要人輸送用ボーイング747-400が大阪国際空港に着陸。 2008年1月21日、東京消防庁に納入する大型ヘリコプターを積んだ空輸機(アントノフ22A)が、フランス・マルセイユから大阪国際空港に着陸。 2008年5月9日、中華人民共和国国家主席の胡錦濤を乗せた中国国際航空の要人輸送用ボーイング747-400が大阪国際空港に着陸。 2008年6月26日、同6月に京都で開催されたG8外相会議に出席するため来日した米国務長官コンドリーザ・ライスを乗せた政府専用機 (VC-32A) が大阪国際空港に着陸。 2008年10月29日、奈良訪問のため訪日中のイギリス皇太子チャールズ夫妻を乗せた英ツインジェット社のエアバスA319-115X (CJ) が大阪国際空港に着陸。 2009年4月3日、京都・神戸訪問のため訪日中の中国共産党No.5・李長春常務委員を乗せた中国国際航空のB767-3Q8/ERが大阪国際空港に着陸。 2010年7月9日・7月12日、兵庫県関連団体「ひょうごツーリズム協会」のチャーターによる大阪(伊丹) - 上海(浦東)間の国際便が運航。往路は7月9日大阪(伊丹)12:30発-上海(浦東)13:55着のMU2056便。復路は7月12日上海(浦東)12:00発-伊丹15:15着のMU2055便。いずれも中国東方航空のエアバスA320により運航。 1994年の関西国際空港への国際線移管後しばらくの間は、海外からの政府要人専用機はもっぱら関西国際空港を利用していた。 しかし、2005年のブッシュアメリカ合衆国大統領の来訪時は、多忙のため「例外措置」として立地条件の良い大阪国際空港が利用された(安全かつ短時間で移動できるよう、大阪国際空港から目的地の京都市へはアメリカ軍のヘリコプターが利用された)。アメリカ同時多発テロ事件の影響もあって、このアメリカ合衆国大統領の訪日にあたっては、エアフォースワン離着陸時における他の航空機の運航規制 や、空港施設内外での大規模な警戒が実施された。 このときの措置を皮切りに、その後、来日する外国政府専用機の来阪にあたって、大阪国際空港が積極的に利用されるようになった。 2019年のG20サミットの際も、トランプ大統領が来阪する際と、大韓民国へ向かう際に利用している。 大阪市内へは、阪神高速道路で15分程度で行くことができ、分刻みのスケジュールをこなす要人にとって、大阪国際空港の立地は適しているといえる。要人利用時には、高速道路を含めて道路は通行止めなどの交通規制が実施され、渋滞などの影響がないよう対応されている。
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