関西土曜戦争とは? わかりやすく解説

関西土曜戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:13 UTC 版)

視聴率」の記事における「関西土曜戦争」の解説

1958年9月から大阪テレビ放送朝日放送(現:朝日放送テレビ)が製作し土曜夜に関西地区絶大な人気誇ったローカル刑事ドラマ部長刑事』を巡る争いである。 『部長刑事』は大阪府警察本部が「応援」という形で番組協力していたこともあり、関西地区における土曜夜の顔的な番組であった。そのため読売テレビ関西テレビなど他局対抗する手段がなく、裏番組軒並み打ち切りになっていた。 1970年毎日放送斎藤守慶営業局長)が、打倒部長刑事』を旗印に、東映に「新し仮面ヒーロー番組製作したい」という企画依頼した。そこでできた作品『仮面ライダー』である(番組スタートは翌1971年4月)。斉藤目論見成功し『仮面ライダー』は、関東地区では第1話視聴率は8パーセント台と低迷したものの、関西地区では20パーセント超え視聴率マークした。やがて、放送開始から3ヶ月後には、撮影中の事故により負傷した仮面ライダー1号こと本郷猛演じた主演藤岡弘に代わって、仮面ライダー2号こと一文字隼人FBI捜査官滝和也、ライダーガールズの新たなレギュラー入りや、変身ポーズ導入藤岡復帰後の1号2号のダブルライダーの共演など、それまで暗く重苦しい作風から、明るく華やかな作風への路線変更功を奏し人気番組へと成長第二次怪獣ブーム変身ブーム)の到来とともに子供中心とした社会現象にまでなった。『仮面ライダー』特撮児童向けドラマとして製作されたこともあり、『部長刑事』の視聴者層とほぼ被らなかったため、それ自体1973年2月まで続くロングラン放送(全98話)となり、以降『仮面ライダーV3』『仮面ライダーX』『仮面ライダーアマゾン』シリーズ化され、『部長刑事』と視聴率を争う事となる。なお、昭和第一次仮面ライダーシリーズ最終作である『仮面ライダーストロンガー』は、後述毎日放送朝日放送との間のネットチェンジにより、1975年4月放送開始から放送時間土曜19時に変更された。これにより、約4年続いた仮面ライダーシリーズ』と『部長刑事』との視聴率争い終結した詳細は「仮面ライダー#藤岡弘負傷その影響」を参照 1975年4月毎日放送朝日放送との間でのネットチェンジがあったが、ネットチェンジ後も毎日放送は『部長刑事』への対抗として、関西地区では朝日放送時代には火曜夜に遅れネット放送されていた『お笑い頭の体操』を同時ネット移行し以後も『クイズダービー』や『クイズテレビずき!』、『チャレンジ大魔王』などを放送。しかし『部長刑事』もこれに対抗して所々テコ入れ行い毎回10パーセント前後安定した視聴率挙げていたが、『新・部長刑事 アーバンポリス24』からは、マンネリ化もあり、視聴率苦戦し始めた。『部長刑事』は「外伝」を始めた2001年、ついに放送時間土曜18時30分移動した。 「部長刑事シリーズ」は、2002年3月まで放送開始から43年7か月の間、関西地区中心に放送されたが、関東地区名古屋地区をはじめとした他のネット局では別時間帯で放送された。異な系列局放送されたり、放送されなかった回が存在した他、不祥事間接的な原因になるなどした。また穴埋めとして短期間放送した局もあった。これは、番組販売形式で他の放送局ネットされていたことによるものであった。ただし、基本的に一話完結形式のため、大きな混乱とはならなかった。 詳細は「部長刑事#放送に伴う影響」および「ネットチェンジ#ネットチェンジ後の編成」を参照

※この「関西土曜戦争」の解説は、「視聴率」の解説の一部です。
「関西土曜戦争」を含む「視聴率」の記事については、「視聴率」の概要を参照ください。

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