閑散駅の廃統合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:14 UTC 版)
合併によって閑散線区を抱えたのと同様に、前身事業者の施策の違いによって駅間距離が短すぎる線区も名鉄は多く抱えることになった。そのため、名鉄はスピードアップや駅勢圏の調整といった合理化策の下で駅の廃止、統合を個別に実施したほか、過去二回、全線にわたる駅の整理を行っている。 一度目の整理は1944年に実施された。輸送力や資材を確保するために閑散路線が「不要不急線」として休止されたように、乗降客の少ない小駅が相次いで休止されている。戦後に復活した駅も少なくないが、復活しなかった駅の大半は1969年4月5日に廃止手続きがとられた。 1944年に休止された駅 凡例: (無印) - 1969年4月5日に廃止された駅 × - 1969年4月5日以前に廃止された駅 ● - 1969年4月5日以前に復活した駅 ○ - 1969年4月5日以前に復活したが後年廃止された駅(廃線による廃駅を除く) ※ - 1969年4月5日以降も休止扱いだったが後年廃止された駅 ◆ - 1969年4月5日以降も休止扱いだったが後年復活した駅 ■ - 1969年4月5日に一度廃止されたが後年同名で再開業した駅名古屋本線 - 東笠寺駅×、井戸田駅、西枇杷島駅●、増田口駅、石刀駅●、八剣駅、安良田町駅● 西尾線 - 碧海古井駅●、鎌谷駅○、東富田駅 平坂支線 - 羽塚駅● 蒲郡線 - 宮崎口駅※、洲崎駅●、竹谷駅×、江畑駅× 三河線 - 北寺津駅 挙母線 - 八ツ木駅、百々駅 常滑線 - 道徳駅●、加家駅●、西ノ口駅●、多屋駅● 河和線 - 加木屋駅、半田口駅●、成岩駅●、浦島駅、時志駅 瀬戸線 - 東大手駅◆、社宮祠駅×、駅前駅×、守山口駅、瓢箪山駅●、笠寺道駅、小幡原駅、霞ヶ丘駅、印場駅■、平池駅、根ノ鼻駅 津島線 - 新居屋駅、津島口駅 尾西線 - 弥富口駅○、南津島駅、兼平駅●、二子駅●、観音寺駅●、西宮後駅 起線 - 馬引駅●、篭屋駅●、西三条駅●、新三条駅●、工業学校前駅● 犬山線 - 九ノ坪駅、徳重駅●、稲荷前駅、小折口駅、宮後駅、木津用水駅●、犬山橋駅● 一宮線 - 羽根駅●、印田駅● 各務原線 - 安良田駅×、高田橋駅●、高農駅●、羽場駅● 広見線 - 前波駅 八百津線 - 東伏見駅、城門駅、伊岐津志駅 小牧線 - 春日井口駅、間内駅●、小牧口駅●、上新町駅、小牧原駅●、久保一色駅●、楽田原駅、五郎丸駅 岩倉支線 - 中市場駅× 竹鼻線 - 東須賀駅、東柳津駅、門間駅、曲利駅、本覚寺前駅、江吉良駅◆、長間駅●、沖駅、美濃石田駅、正専寺前駅、桑原駅 岐阜市内線 - 金宝町駅●、高野町駅●、鵜飼屋駅● 高富線 - 粟野駅 揖斐線 - 萱場駅、尻毛橋駅、川部橋駅、八ツ又駅、麻生駅、八丈岩駅 谷汲線 - 黒野西口駅、豊木駅●、八王子坂駅、長瀬茶所駅× 美濃町線 - 野一色駅● 渥美線 - 花田駅×、高師口駅●、町畑駅※、空池駅※、芦原駅●、谷熊駅◆、天白駅※、神戸駅■ 二度目の整理は駅集中管理システム導入にともなう閑散駅の削減である。2001年度より導入が始まった同システムは、自動改札機・自動券売機・自動精算機・列車接近警報装置を該当駅に設置し、近隣の管理駅から遠隔操作するものである。これらを全駅に導入するにあたり、費用対効果が低い小駅の廃止が検討された。 2005年1月29日廃止(乗降客数200人以下) 名古屋本線 - 東笠松駅 広見線 - 学校前駅 2006年12月16日廃止(乗降客数300人以下) 西尾線 - 鎌谷駅、三河荻原駅 河和線 - 椋岡駅、布土駅 尾西線 - 弥富口駅 駅集中管理システムは2007年度までに全線全駅で導入される見込みであったが、弥富駅、広見線明智駅以東、蒲郡線(吉良吉田駅を除く)には導入されなかった。導入前は有人駅であったが導入後は無人駅になってしまったという駅も多く、ミューチケットや企画きっぷなどを購入できないケースも出てきている(のちに一部の無人駅でもタッチパネル式の新型自動券売機を利用すればミューチケットを購入できるようになった)。
※この「閑散駅の廃統合」の解説は、「名古屋鉄道」の解説の一部です。
「閑散駅の廃統合」を含む「名古屋鉄道」の記事については、「名古屋鉄道」の概要を参照ください。
- 閑散駅の廃統合のページへのリンク