江吉良駅とは? わかりやすく解説

江吉良駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 13:19 UTC 版)

江吉良駅
駅舎(2024年1月)
えぎら
EGIRA
所在地 岐阜県羽島市江吉良町江東839
駅番号 TH  08 
所属事業者 名古屋鉄道
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
1,457人/日
-2019年-
開業年月日 1929年(昭和4年)4月1日 *
1982年(昭和57年)12月11日 **
乗入路線 2 路線
所属路線 竹鼻線
キロ程 10.3 km(笠松起点)
TH07 羽島市役所前 (0.7 km)
所属路線 羽島線
キロ程 0.0 km(江吉良起点)
(1.3 km) 新羽島 TH09
備考 * 1944年に休止。
** 移転開業日。
1944年休止当時の隣駅

竹鼻 (0.7 km)
(0.6 km) 牧野
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江吉良駅(えぎらえき)は、岐阜県羽島市江吉良町江東にある、名古屋鉄道竹鼻線羽島線である。駅番号はTH08

歴史

江吉良駅は竹鼻線の前身である竹鼻鉄道が竹鼻駅から大須駅までの路線を開業させた際、途中駅の一つとして開設された。

その後、太平洋戦争中に合理化を目的として駅の整理を行うことになり、竹鼻線においても当駅を含む11駅が休止とされた(詳細は名古屋鉄道#閑散駅の廃統合を参照)。この時休止になった11駅のうち長間駅(2001年廃止)のみは3年ほど後に営業を再開したものの、残りの10駅は戦後も営業を再開することなく、戦後20年余り休止駅として存置されていた。

しかし運輸省の指導を受け、営業再開の見込みがない休止駅は廃止することになり、1969年(昭和44年)4月5日に当駅以外の9駅は廃止手続きが取られた。当駅が廃止されなかったのは、東海道新幹線岐阜羽島駅へ連絡する羽島新線(現在の羽島線)の敷設計画があり、その分岐点とする予定であったためである。竹鼻線以外でも同様に休止駅が一斉に廃止されたが、当駅のように休止措置が継続されたのは蒲郡線宮崎口駅瀬戸線東大手駅のみであった(前者は結局1970年に廃止されたが、後者は栄町延伸工事竣工を経て1978年に営業を再開)。

羽島線が開通した1982年12月11日に当駅は竹鼻線から羽島線が分岐する駅として38年ぶりに営業を再開した(再開前の仮称は羽島信号所)。隣接する羽島市役所前駅との距離が700mしかなかったこともあり、営業再開後も利用客は少ないと見込まれ、竹鼻線・羽島線ともにこの時新設された急行のほか、普通の半数も当駅を通過することになった。なお、この当時は駅の南側に出入口があった。

2001年10月1日に竹鼻線の当駅 - 大須駅間廃止に伴って当駅は分岐駅としての機能を失い、書類上は2路線の境駅となるものの、機能的には再び途中駅となった。当駅に対する普通の特別通過は取りやめられ、同時に竹鼻線・羽島線における急行運転も廃止されたため、全営業列車が当駅に停車するようになった。2005年1月29日の改正では、日中時間帯の列車が新羽島駅発着に統一され、1時間の停車本数が2本から4本に増発されて現在に至る。

年表

  • 1929年昭和4年)4月1日 - 竹鼻鉄道の栄町駅(現:竹鼻駅)-大須駅間開業に伴い開設。
  • 1943年(昭和18年)3月1日 - 竹鼻鉄道が名古屋鉄道に合併、同社の駅となる。
  • 1944年(昭和19年) - 戦中の合理化により休止。
  • 1982年(昭和57年)12月11日 - 羽島線開業にともない復活。分岐駅となる。なお、復活時より無人駅[1]
  • 2001年平成13年)10月1日 - 当駅 - 大須間廃止。途中駅となる。
  • 2005年(平成17年) - 羽島市役所前 - 当駅間の高架化工事により、駅設備が一新。駅舎が設置される。
  • 2007年(平成19年)12月14日 - トランパス導入[2]
  • 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
  • 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。

駅構造

単式1面1線ホームを持つ地上駅駅集中管理システムが導入された無人駅である(管理駅は名鉄岐阜)。改札口は1箇所で、付近には自動券売機(通勤manaca定期券(新規・継続)および通学manaca定期券(継続のみ)の購入も可能。ただし、名鉄ミューズカードでの決済は7:00~22:00の間に限られる[3]。)および自動精算機(ICカードのチャージ等も可能)を1台ずつ備えている。駅南方には、かつて大須駅まで延びていた廃線跡がある。ホームはほぼ南北方向に設置されているが当駅から見て新羽島駅がほぼ西に位置するために当駅を出ると線路が右に大きくカーブする。

2001年9月30日までは、大須方面と分岐しており、普通列車の約半数が当駅を通過していたが、翌10月1日の改正で大須方面は廃止され、すべての列車が停車するようになった。

なお、羽島線新羽島駅が高架で建設され、その後に大須駅までの区間が廃止となり、当駅 - 羽島市役所前駅の間が県道大垣一宮線を超える高架線となったので、一旦地上に降りてから再度上昇する珍しい形となった。

当駅では営業再開時より現在まで列車交換ができないが、2001年に大須方面が廃止されるまでは駅南側および北側に信号機が立っており(廃止後しばらくして撤去)、新羽島駅発着の列車と大須駅発着の列車が同一方向に連続して運転する光景が見られた。

のりば

路線 行先
TH 羽島線 新羽島ゆき[4]
TH 竹鼻線 笠松名鉄岐阜方面[4]

配線図

江吉良駅 構内配線略図
↑ 羽島線 新羽島駅

大須方面
(廃止)

岐阜・
笠松方面
凡例
出典:[5][6]


利用状況

  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は1,299人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中207位、竹鼻線・羽島線(10駅)中6位であった[7]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は238人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中311位、竹鼻線・羽島線(16駅)中16位であった[8]

『岐阜県統計書』『羽島市統計書』各号によると、年間乗車人員、年間乗降人員、一日平均乗降人員の推移は以下の通りである。

乗車人員・乗降人員の推移
年間統計 一日平均
乗降人員
備考
乗車人員 乗降人員
1929(昭和04)年度 12033 20055 [9]
1930(昭和05)年度 10139 16898 [10]
1931(昭和06)年度 8989 14952 [11]
1932(昭和07)年度 810 2261 [12]
1933(昭和08)年度 513 1762 [13]
1934(昭和09)年度 150 614 [14]
1935(昭和10)年度 30 310 [15]
1936(昭和11)年度
1937(昭和12)年度
1938(昭和13)年度
1939(昭和14)年度
1940(昭和15)年度
1941(昭和16)年度
1942(昭和17)年度
1943(昭和18)年度
1944(昭和19)年度
1945(昭和20)年度

1981(昭和56)年度
営業休止
1982(昭和57)年度
1983(昭和58)年度
1984(昭和59)年度
1985(昭和60)年度 40000 79000 [16]
1986(昭和61)年度 42000 84000 [16]
1987(昭和62)年度 42000 83000 [16]
1988(昭和63)年度 47000 91000 [17]
1989(平成元)年度 49000 95000 [17]
1990(平成02)年度 44000 86000 [17]
1991(平成03)年度 44000 85000 [18]
1992(平成04)年度 44000 86000 [18]
1993(平成05)年度 43184 84691 235 [19]
1994(平成06)年度 47387 93670 259 [19]
1995(平成07)年度 47279 93241 258 [19]
1996(平成08)年度 48472 95893 266 [19]
1997(平成09)年度 47058 93224 258 [19]
1998(平成10)年度 44251 87729 241 [20]
1999(平成11)年度 38316 75796 210 [20]
2000(平成12)年度 42174 83930 231 [20]
2001(平成13)年度 76106 149768 415 [20]
2002(平成14)年度 91235 180923 501 [20]
2003(平成15)年度 103404 205734 571 [21]
2004(平成16)年度 115461 229738 637 [21]
2005(平成17)年度 130267 258638 717 [22]
2006(平成18)年度 137934 273980 761 [22]
2007(平成19)年度 154935 307731 855 [22]
2008(平成20)年度 177676 350816 972 [22]
2009(平成21)年度 193618 382809 1062 [22]
2010(平成22)年度 207715 410711 1139 [23]
2011(平成23)年度 219438 437962 1213 [23]
2012(平成24)年度 222068 443687 1230 [23]
2013(平成25)年度 234783 468401 1299 [23]
2014(平成26)年度 233418 466118 1292 [23]
2015(平成27)年度 237298 474435 1315 [24]
2016(平成28)年度 243370 486761 1350 [24]
2017(平成29)年度 252866 505278 1400 [24]
2018(平成30)年度 262283 523658 1452 [24]
2019(令和元)年度 262407 525337 1457 [24]
2020(令和02)年度 222507 446250 1237 [25]

斜体の値は千人単位(千人未満四捨五入)

駅周辺

※ なお名神高速道路 岐阜羽島インターチェンジは同じ江吉良町にある。

隣の駅

名古屋鉄道
TH 竹鼻線
羽島市役所前駅(TH07) - 江吉良駅(TH08)
TH 羽島線
江吉良駅(TH08) - 新羽島駅(TH09)

廃止路線

名古屋鉄道
竹鼻線
江吉良駅 - 牧野駅

脚注


  1. ^ 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、257頁。ISBN 978-4-7770-1336-4 
  2. ^ “トランパス15駅に導入/名鉄、14日から”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2007年12月7日) 
  3. ^ 定期乗車券|乗車券・運賃の案内”. 名古屋鉄道. 2025年3月2日閲覧。
  4. ^ a b 江吉良(TH08)(えぎら) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  5. ^ 名古屋鉄道(提供)「名古屋鉄道 配線略図」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、巻末折込。
  6. ^ 宮脇俊三、原田勝正『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、214頁。 ISBN 978-4-09-395411-2 
  7. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  8. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  9. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和4年』、岐阜県、1931年、5 交通及運輸
  10. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和5年』、岐阜県、1932年、5 交通及運輸
  11. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和6年』、岐阜県、1933年、5 交通及運輸
  12. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和7年』、岐阜県、1934年、5 交通及運輸
  13. ^ 岐阜県知事総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和8年』、岐阜県、1935年、5 交通及運輸
  14. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和9年』、岐阜県、1936年、5 交通及運輸
  15. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和10年』、岐阜県、1937年、5 交通及運輸
  16. ^ a b c 羽島市総務部(編)『羽島市統計書 昭和63年版』、羽島市、1989年、28頁
  17. ^ a b c 羽島市総務部(編)『羽島市統計書 平成3年版』、羽島市、1992年、28頁
  18. ^ a b 羽島市総務部総務課(編)『羽島市統計書 平成5年版』、羽島市、1993年、44頁
  19. ^ a b c d e 羽島市総務部総務課(編)『羽島市統計書 平成10年版』、羽島市、1999年、40頁
  20. ^ a b c d e 羽島市統計書 平成15年” (PDF). 羽島市. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  21. ^ a b 羽島市統計書 平成17年” (PDF). 羽島市. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  22. ^ a b c d e 羽島市統計書 平成21年” (PDF). 羽島市. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  23. ^ a b c d e 羽島市統計書 平成26年” (PDF). 羽島市. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  24. ^ a b c d e 羽島市統計書 令和元年” (PDF). 羽島市. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  25. ^ 羽島市統計書 令和2年” (PDF). 羽島市. 2021年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。

関連項目

外部リンク





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