金村キンタローによる女性スタッフ強制猥褻事件
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「大日本プロレス」の記事における「金村キンタローによる女性スタッフ強制猥褻事件」の解説
2008年1月20日、大日本プロレス(以下「BJW」)、DDTプロレスリング、KAIENTAI DOJOによる合同興行「天下三分の計」千葉Blue Field大会開催前にアパッチプロレス軍の金村キンタローがBJW女性スタッフを強制猥褻した。 女性スタッフはこれ以上被害者を増やさないように公式発表してほしいと懇願するも、BJWの登坂統括部長は感情的な口調で被害者を威嚇して「公表したら皆が損するんだよ?君がそんな交戦的な態度じゃ一緒に仕事出来ないよ」と泣き寝入りを強要し、隠蔽工作を謀ろうとした。 隠蔽工作に納得のいかないリングアナウンサーの村上☆健がブログで告発しようとしたが、会社の意に沿わない行動をして混乱を招いた(=隠蔽工作に協力しなかった)との理由で2月16日付でBJWへの無期限出入り禁止処分になる。 2月17日、登坂がブログで一方的に終息宣言。それを見た被害女性スタッフがBJW公式メルマガで暴露、警察へ届け出る意向を表明。 2月18日、被害女性を名乗るものが千葉県警千葉中央警察署に被害届けを提出したと村上ブログコメント欄で発表。しかし後に発表された和解の報道では被害届けが提出前であったと発表されていてこの内容と矛盾するため、真偽は不明である。 同日BJW横浜本社にて、登坂、並びに伊東竜二と"黒天使"沼澤邪鬼が記者会見。金村の(1月24日からの)無期限出場停止処分を発表。隠蔽工作について大日本側はあくまで話し合い合意の上の措置だったと発表するが、被害者発メルマガ&村上ブログの言い分とは大きく食い違う。 同席した佐々木貴より、アパッチプロレス軍の活動を2月22日新木場1stRING大会をもって無期限停止すると発表した。これに伴い、3月7日に予定していたアパッチ新木場大会の中止を同時に決定する。 2月19日、登坂が自身への処分として役員報酬三か月分100分の30を返納、現場責任者兼統括部長の職を2008年2月19日を以って解任することを公式リリースするも役員には残留、この処分はあくまでもメールマガジン運営の管理責任をとったという形の処分であり隠蔽工作への責任、謝罪などには一切触れていない。これとは別に、自らの申し出により中継番組「大日大戦」の実況を2月26日放送分(2月16日広島産業会館大会)より降板。 2月20日、金村、黒田哲広選手の同席にて謝罪会見。選手としての活動を無期限自粛、出場予定していた他団体への出場も全て辞退したことを発表する。 2月21日、村上がブログ上で先日BJWが発表した今回の事件の経緯についての矛盾点を指摘する。 2月22日、アパッチプロレス軍新木場1stRING大会終了後、金村がアパッチプロレス軍を解雇になり、アパッチプロレス軍の運営会社の預かりとなる。 2月27日、弁護士同席のもと登坂、伊東、村上の話し合いが行われ、ブログに掲載致したに内容に事実と異なった内容、思い違いで書いてしまった内容があり混乱を招いたとして村上のブログにてお詫びが掲載された。 3月2日、桂スタジオ大会開始前、小鹿社長・登坂統括部長がリング上で謝罪すると共に、登坂の後任の現場責任者兼統括部長として志賀悟(シャドウWX)の就任を発表した。ただし、選手活動を優先させたいというWXの意向により当面は代行という形を取ることになった(その後、WXのデスマッチヘビー級王座獲得に伴い、退任。その後、登坂取締役が9月1日付けで再任)。 3月11日、金村より3月2日に被害者女性と金村の代理人である笹原雄一、村上の三者で話合いが行われ、被害者女性と金村との和解が成立したことを報告する会見がおこなわれた。(被害者女性の希望で話合いに金村は同席させず、村上のみが立ち会う。)和解の条件として、以下のことなどが記された示談書(和解文書)が作成された。 今後、金村が被害者女性と電話、メール含め一切の接触を行わないこと。 アパッチ関係者も同様に被害者女性に誹謗中傷等を含めたコミュニケーションをとらないこと。 慰謝料、示談金の請求を行わないこと。 2008年3月18日、村上がブログ上にて自身と被害者女性の近況を報告。被害者女性と金村の和解については圧力的なものはないこと。被害者女性がある人物への怒りは消えてないものの新しい職場で働き始めていること。BJWから被害者女性をケアする電話一本すらきていないが被害者女性自身が「2度と大日本プロレスとは関わりたくも無い」といっている以上仕方ないということ、BJWのリングアナウンサーの新土裕二と新人レスラーの石川晋也へのエールなどが書かれていたが次の日にその記事は削除された。 2008年3月27日、メビウス新宿FACE大会にて金村が復帰した。以降は大日本のリングに姿を見せることなく、2016年12月27日に引退した (ただし、この日に行われた金村の引退試合では6人タッグマッチながら大日本所属の関本大介が相手を務め、ジャーマンスープレックスで金村から直接3カウントを奪取している)。
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