解説と背景
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"ミスター・ロボット"のコーラスにはキャッチフレーズになっている「ドモ アリガト、ミスター・ロボット」という句が含まれている。「ドモ アリガト」は、英語で"thank you very much"と訳される日本語の語句の一つである。 楽曲の冒頭の日本語の歌詞は以下のようなものである。 どうもありがとうミスターロボット(dōmo arigatō misutā Robotto) また会う日まで(mata au hi made) どうもありがとうミスターロボット(dōmo arigatō misutā Robotto) 秘密を知りたい(himitsu wo shiritai) この歌は、ロックオペラの『キルロイ・ワズ・ヒア』の中でロバート・オーリン・チャールズ・キルロイ(Robert Orin Charles Kilroy:ROCK)の架空の物語の一部を語っている。反ロックンロール団体の(the Majority for Musical Morality:MMM)とその設立者であるエヴェレット・ライテアス博士(Dr. Everett Righteous、ギタリストのジェームズ・ヤング(英語版)が演じる)により「社会不適格ロックンローラー」の罪で未来の刑務所に収監されているロックンローラーのキルロイ(キーボード奏者のデニス・デ・ヤングが演じる)がこの歌を歌う。「ロボット(Roboto)」は刑務所内の諸任務をこなすロボットを具現化しており、キルロイは看守「ロボット」を乗っ取り、内部を空にした「ロボット」の金属製外殻の中に隠れることで刑務所から脱獄する。歌の最後の最後でジョナサン・チャンス(Jonathan Chance、ギタリストのトミー・ショウが演じる)がついにキルロイと出会うと、様変わりしたキルロイは「私はキルロイである!私がキルロイだ!」と叫び歌は終わる。 この楽曲は、1980年代におけるテクノロジーとロボットの有り様も映し出している。またキルロイ・ワズ・ヒアは、第二次世界大戦頃からアメリカ軍兵士の間で流行している伝統的な落書きの文句である。 機械的な調子で歌われるキャッチフレーズはヴォコーダーにより作り出され、この楽曲ではオーバーハイムOB-Xa(英語版)とパームプロダクツ(英語版)PPG Wave(英語版)のシンセサイザーが多用されている。 スタン・ウィンストンが手掛けた「ロボット」の衣装と仮面は、アルバム『キルロイ・ワズ・ヒア』のカバーを印象的に飾っている。"ミスター・ロボット"はA&Mレコードの要請により最終段階で"ドント・レット・イット・エンド(英語版)"に代わって同アルバムからの最初のシングルとして発表された。
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解説と背景
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「P.S. あなたへ…」の記事における「解説と背景」の解説
前年にオリコン年間チャートで第1位を獲得したデビュー・シングル「待つわ」のアルバム・バージョンと、セカンド・シングル「琥珀色の想い出」を収録。 当初は、レコード会社側の意向としてメンバー2名の楽曲と他の作家による楽曲とを半数ずつで構成し、1982年中に発売される予定だったが、レコーディング終盤になって岡村と加藤が自作曲を中心に収録したいと強く主張したことで意見が相違し、結果的に発売が延期。結局、あみん側の意向が受け入れられてさらに録音が続けられた結果、ジャケット・収録内容ともに内容が変更された全11曲収録として発売された。いったん規格番号も決定していたが、使用されず欠番になり、別の番号が採用された。また、当初LPに封入予定だった「10曲入りアルバムの歌詞カード」と「岡村が手掛けた5曲分の楽譜」はすでに印刷されてしまっていたため、初回生産分に「実際に収録された11曲分の歌詞カード」に加えて封入された。ジャケット写真も変更され、当初の波多健二が撮影し荒井博文がデザインしたものから、1983年初頭にサイパンで田村仁と木村純が撮影し扇谷正郎がデザインしたものが採用された。なお、初期生産分のLPはWジャケット仕様になっている。 岡村・加藤それぞれのソロ・ヴォーカル曲も収録されている。 あみんが1983年の活動休止までに発表したオリジナル・アルバムは本作1枚のみで、再結成した2007年に発売したセカンド・オリジナル・アルバム『In the prime』の発表までに25年を要した。 あみんが活動休止した後の1984年にフィリップス・レーベルから初めてCD化され、さらに1988年6月にCDとカセットテープがフィリップス・レーベルから、1996年5月にCDがポニーキャニオンのアードバークレーベルから廉価版のCD選書シリーズの1作として再発売されている。また、2007年12月19日に発売された2枚組のコンピレーション『P.P.S あなたへ…』には、本アルバムに収録された全曲が最新デジタル・リマスタリングにより収録された。『P.P.S あなたへ…』には、このほかカヴァー・アルバム『メモリアル』や、4作の全シングルA面/B面など、フィリップス・レーベルから発表した全楽曲が収録されている。
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