つた‐の‐からまる【蔦唐丸】
読み方:つたのからまる
蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)の狂名。
蔦屋重三郎
(蔦唐丸 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 07:14 UTC 版)
蔦屋 重三郎(つたや じゅうざぶろう、寛延3年1月7日(1750年2月13日)[1] - 寛政9年5月6日(1797年5月31日)[1])は、江戸時代の版元(出版人)である。朋誠堂喜三二、山東京伝らの洒落本、恋川春町らの黄表紙、喜多川歌麿や東洲斎写楽の浮世絵などの出版で知られる。「蔦重」ともいわれる。号は耕書堂[1]、薜羅館など[1]。狂歌名を蔦唐丸(つたのからまる)と号し[1]、歌麿とともに吉原連に属した。
注釈
- ^ 倉本初夫は江戸の刑法に基づいて検証を試み、財産の半分を没収されたとする通説を否定し、『山東京伝一代記』にある「身上に応じ重過料」(『続燕石十種第2』国立国会図書館デジタルコレクション98コマ目)を支持して、営業に差し支えるほどの罰金額ではなかったと述べている。また、中嶋修は、財産の半分を没収されたことを裏づける当時の記録が見つからないとした上で、この説を宮武外骨の著作『筆禍史』(国立国会図書館デジタルコレクション30コマ目)(1911年)以降に広まったものだと考証している。蔦屋の罰金額の基準を「身代(全財産)」とする同時代史料は見つかっておらず、正しくは「身上(年収)」である。
- ^ 佐藤至子著『滑稽洒落第一の作者山東京伝』では、本文中では「当該書の絶版と重過料の処分を受けた」と説明されており、『伊波伝毛乃記』『江戸作者部類』の「身上半減の闕処」とする記述は()内の異説という扱いである。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 日本古典文学大辞典編集委員会『日本古典文学大辞典第4巻』岩波書店、1984年7月、318-319頁。
- ^ “3分で読める蔦屋重三郎! 阿部寛さん演じる「江戸のメディア王」その素顔に迫る! | 和樂web 日本文化の入り口マガジン”. 和樂web 日本文化の入り口マガジン. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “横浜流星、念願の大河主演 戦隊出演後からオーディション受け続け夢かなう「覚悟を強く感じている」”. ORICON NEWS. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “大河ドラマ『べらぼう』、脚本家も「何やるねん」と驚きの題材 2年連続“文化系”大河の思惑とは”. ORICON NEWS. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “『5きらら浮世伝』12月9日(水)19:00 劇団扉座第68回公演 扉座40周年記念★with コロナ緊急前倒し企画 『10knocks~その扉を叩き続けろ~』 - 扉座”. tobiraza.co.jp (2020年11月5日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ まんがseekプロジェクト. “じょなめけの作者、掲載誌、収録コミックスなど”. まんがseek. 2023年4月28日閲覧。
- ^ 100夜100漫. “第183夜 その苦界を愛した男の、稚気と危機と機知…『じょなめけ』”. 100夜100漫. 2023年4月28日閲覧。
- ^ “江戸の蔦屋さん│漫画の殿堂・芳文社”. houbunsha.co.jp. 2023年4月28日閲覧。
- 1 蔦屋重三郎とは
- 2 蔦屋重三郎の概要
- 3 人物
- 4 作品
- 5 参考文献
- 蔦唐丸のページへのリンク