落語家としての活動
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内弟子生活を終えてからは、現在に至るまで、吉弥の実家近くに住む有志の自宅で「春日寄席」と称する落語会を定期的に開いている。また、自身の企画による落語会「桂吉弥のお仕事です。」も不定期で開催。一部の公演を収録したうえで、CDやDVDとして発売している。あるテレビ番組のリポーターとして島之内教会(かつて島之内寄席が開かれていた大阪市中央区内のキリスト教会)を取材したことが縁で、2015年からは、「桂吉弥のお仕事です。」の一環として毎年12月の中旬に同教会で6日間連続の落語会に臨んでいる。2019年5月21日からは、毎年独演会で使用しているサンケイホールブリーゼでも、「吉弥十八番」と称して1日3題・6日間連続の落語会を開いた。同ホールで「十八番」に臨んだ落語家は、3代目桂米朝、2代目桂枝雀(いずれも前身の「サンケイホール」時代)に次いで3人目である。 2006年暮れには天満天神繁昌亭にて師匠・吉朝の十八番ネタである「地獄八景亡者戯」を披露し、閻魔の庁での一芸披露大会では一度暗転させ高座を降り2006年に死去した内山田洋とクール・ファイブの内山田洋を登場させ「長崎は今日も雨だった」を熱唱した。その一方で、2010年には、同じ一門の桂紅雀と「べにや」という漫才コンビを組んでM-1グランプリに挑戦。しかし、大阪予選の2回戦で敗退している。 2015年からは、かつて島之内寄席が最初に開かれた日本基督教団島之内教会で「桂吉弥のお仕事です。Special」と題した落語会を毎年12月に開催している。 2017年からは、3代目桂春蝶(3代目桂春団治の内弟子)・桂かい枝(5代目桂文枝の内弟子)との三人会を、年に1回のペースで開催。3人とも1994年の入門を経て『上方落語四天王』と称される噺家の下で内弟子修業を経験したことに由来する落語会で、入門年の下2桁に当たる数字(94)が「くし」と読めることにちなんで、「くしかつの会」と称している。 彦八まつりへは基本的に参加しない方針だが、2019年の第29回開催に向けた告知動画『彦八ライダー』(監督:笑福亭喬介)に、黒の全身タイツとスマートフォンの被り物という出で立ちの「スマホ怪人」役で出演した。 2020年9月24日からは、毎週木曜日に神戸新開地・喜楽館で「吉弥うぇ~ぶ 桂吉弥一門落語会」(午前中と夜間の2回公演)を開催する。吉弥は『武田和歌子のぴたっと。』(朝日放送ラジオの生ワイド番組)で2017年1月から木曜日のパートナーを務めてきたが、同番組が2020年10月1日(自身の出演日)で終了することを踏まえて、木曜日の定席開催に踏み切った。 2022年には、「ABC創立70周年記念 第120回 ABCラジオ上方落語をきく会」(3月6日にグランフロント大阪北館4階のナレッジシアターで開催されたラジオの生放送・インターネットの動画ライブ配信連動型落語会)で、同会としては初めて「大トリ」(夜の部の「トリ」…昼の部を含めても同会では初)を任されていた。本番まで1ヶ月を切った2月15日に受診したPCR検査で新型コロナウイルスへ感染していることが確認されたが、実際には10日間の自宅療養だけで活動を再開できたことから、本番では療養の体験談を枕に織り込んだ『崇徳院』(古典落語の大ネタ)で「大トリ」を務め上げた。
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