落語家たちとその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 12:32 UTC 版)
「わろてんか」の記事における「落語家たちとその関係者」の解説
喜楽亭 文鳥(きらくてい ぶんちょう) 演 - 笹野高史 「伝統派」と呼ばれる150名以上の門下を抱える大看板の落語家。 伊能製薬の正月行事に度々呼ばれている縁から、栞と馴染みが深い。 栞の紹介で一座の出演依頼に来た藤吉に対し、経営する寄席小屋の色を問い、答えられなかったことからその時点では断るも、後日好みの味のカレーうどんを持参したてんと藤吉から、老若男女が楽しめる寄席小屋にしたい理念を聞き、1度限りの条件で自身が高座に上ることを了承し、前座時代の噺『時うどん』を披露する。 月の井 団吾(つきのい だんご) 演 - 波岡一喜 「落語界の風雲児」と呼ばれる落語家。 噺の面白さと自由で豪放な生き様が人気となっている。藤吉や風太から専属の誘いを受けるが断り続ける。 兄弟子の団真とは修業時代は仲が良かったが、大正5年時には藤吉に「団真を高座に上げるなら契約しない」旨を告げるなど、不和の様子を見せる。団真の妻のお夕が夫婦喧嘩の末に家出したことを知り受け入れるが、団真とお夕が本心では思い合っていることを悟り、二人の行く末を見守ることを決める。後日、高座に復帰した団真の応援のため風鳥亭に駆けつけるとともに、契約金で借金を肩代わりすることを条件に風鳥亭と専属契約を結ぶ。 藤吉が倒れたのと前後してラジオ出演を打診され、ラジオで落語を放送すれば、寄席に客が来なくなると案じて反対する藤吉や風太らを騙し、病床の藤吉に、寄席に来られない人々も自分の落語の力で笑わせてみせると出演を宣言したうえで強行、「ラジオお好み演芸」の初回にて「死神」を電波に乗せ好評を得る。 初代桂春団治をモデルとしており、本作のチーフプロデューサーの後藤高久は、春団治の光の部分を意識したキャラクターと述べている。 月の井 団真(つきのい だんしん) 演 - 北村有起哉 落語家。先代・月の井団吾の元で修行中、師匠の反対を押し切りお夕と駆け落ちし破門された。以後、弟弟子の団吾を名乗り、代金をツケにして食い逃げを続けていた。 てんの頼みで、急遽出られなくなった落語家の代役で風鳥亭の高座に上がるが、先述の悪事を知る観客からの「ニセ団吾」との囁き声が重圧となり噺を中断し、罵声と野次で会場が荒れる。この出来事でひどく落ち込み、慰めるお夕を殴る。ほどなくお夕が家出し塞ぎ込む日々を続けるが、自殺の恐れを心配し駆けつけたお夕の気持ちを知り一念発起する。密かに「崇徳院」を練習していることを知った藤吉から、再び出演の打診を受け、団吾とお夕の応援を後押しに高座を成功させる。 後藤高久(前述)は、初代桂春団治の影の部分を意識したキャラクターと述べている。 お夕(おゆう) 演 - 中村ゆり 団真の妻。先代・月の井団吾の娘。団真と駆け落ちし、彼とはぐれ行倒れたところをてんに助けられる。恩返しとして、風鳥亭の仕事を手伝うなか、万々亭で食い逃げしようとしている団真と再会し、以後2人で芸人長屋で暮らす。 柳々亭 燕団治(りゅうりゅうてい えんだんじ) 演 - 桂文枝 上方落語界の重鎮。
※この「落語家たちとその関係者」の解説は、「わろてんか」の解説の一部です。
「落語家たちとその関係者」を含む「わろてんか」の記事については、「わろてんか」の概要を参照ください。
- 落語家たちとその関係者のページへのリンク