落語家の系図研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 23:17 UTC 版)
江戸時代より続く落語は、落語家の名跡や亭号の系統が不明な点が多い。新しい名前が作られては消えていき、また歌舞伎の様に世襲ではなく、噺家が自らの所属する一門を離れ他門へ移籍したり、他門の名前を襲名する毎に系統に乱れを生じた。また、残されている資料もことに明治以前のものは少ない。断片的な資料が多いなかで明治期に系図の形でまとめられたものは4代目桂文之助著『古今落語系圖一覧表』1909年(明治42年)8月(文之助系図と通称される)が有名だが、その他の資料は噺家の所属団体の台帳や、当時の雑誌など。落語評論家や落語研究家があまりに手間がかかりすぎると敬遠してきた分野を収集した資料を基に研究し、後世に残した功績は大きい。 落語家の系統・系図の研究は弟子の橘左近に引き継がれている。
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