組版の用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 10:09 UTC 版)
段組 1ページを読みやすくするために分割する方法 行ドリ 約物 文字組版に使用する記述記号類の総称。句読点・疑問符・括弧・アクセントなど。 禁則 特定の約物が行頭または行末に位置しないようにすること 追い込み 禁則で発生する行中の隙間を処理する方法のひとつ ぶら下げ 句読点を版面外に位置させること ハイフネーション 英単語の途中で行改行する際にハイフンで処理すること カーニング 文字間を微調整すること ジャスティフィケーション 複数行の行頭と行末を揃え、ただし段落の最終行だけ行末には揃えない方法 字割 N/A ルビ 漢字の読みをつけること(漢字以外にもつけられることがある) 割注 本文の間に補足や説明のために付ける注記 ベタ組み 字間を空けずに文字を配置すること。字間を空けない(ベタにする)ことを明確に指向することを示す用語。棒組みのことではない。 棒組み 行数などの確認のため文字だけを配置すること。通常は予定している組版設計に従って組まれる。 罫線 N/A ポイント (単位)、ポ、P、pt : 活字の大きさを示す単位。歴史的・地域的にさまざまなサイズがある。主なものは アメリカ式ポイント パイカ活字の1/12 = 0.3514 mm DTPポイント 1/72インチ = 0.3528 mm ディドー・ポイント ヨーロッパで使われる。フランス・フート尺での1インチの1/72 = 0.3759 mm 級 (単位)、Q:1/4 mm、写植文字の大きさ(レンズの選択) 歯 (単位)、H :1/4 mm、写植文字の送り(ギアの設定) U数(新聞活字の基本単位) U 11/1000インチ = 0.2794 mm 倍(新聞活字の常用単位)、倍(Bai):8U = 2.2352 mm 号数(和文活字のサイズ呼称)、下の括弧内はアメリカ式ポイントでの近似値 初号(42ポ)、一号(27.5ポ)、二号(21ポ)、三号(16ポ)、四号(13.75ポ)、五号(10.5ポ)、六号(8ポ)、七号(5.25ポ)、八号(4ポ) 全角 正体の日本語文字 半角 全角の半分、二分と同じ アキ 活版印刷における行間、字間 全角アキ、二分四分アキ(二分+四分=全角×0.75)、二分アキ、三分アキ、四分アキ、六分アキ、八分アキなどが字間の指定によく使われる。 天ツキ 起こし括弧類が行頭に位置するときに半角取りにして見た目の字下げをしないこと 斜体 文字を斜め変形する。またはイタリック体 平体 文字の高さを縮小する。平1では90%、平2では80% 長体 文字の幅を縮小する。長1では90%、長2では80% イタリック 英文フォントでファミリー中のイタリック体 ボールド 英文フォントでファミリー中のボールド体 イタリック補正 N/A ベースライン 英文フォントの基準となる水平位置 行送り 行が並ぶ間隔。縦組みの場合は行の中央線の間隔、横組みの場合はベースラインの間隔を指すことが多い。 行間 行と行との間の空間。行間=行送り−文字サイズ。活版印刷の場合、インテルの幅で決まる。 字送り 文字から文字までの距離 字間 文字と文字との間の空間 版面 1ページの中で組版がなされるスペース ノンブル 印字されたページ番号 文選 活版印刷での用語:原稿に従って必要な活字を採集すること 植字 活版印刷での用語:文選した活字に約物、込め物を加えてページの体裁に仕上げていくこと(仕上げられた版を「組版」と呼んだ) 込め物 活版印刷での用語:字間、行間など空間を空けるために組み込まれるもの スペース、クワタ、インテル 網かけ 視覚的な効果を得るため、一部に網点をかけること 白抜き 濃い色の背景に文字を白く見せること: 組版指定 書体・文字サイズ・行数・行間・字数・字送りなど,組体裁を定めるうえで必要となる情報を指定すること。マークアップ: [markup] 組体裁 本などの仕上りサイズ及びそこに配置する文字その他の表示体裁.
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