糸商人と金融による資産拡大とは? わかりやすく解説

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糸商人と金融による資産拡大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 14:21 UTC 版)

星野長太郎」の記事における「糸商人と金融による資産拡大」の解説

寛文7年1667年)の寛文検地では、星野家は4代彌兵衛七郎右衛門半六寛永20年1643年)生〜享保3年1718年)没、75歳)が水沼村役人務め名請高は5反1歩(1,500坪、いわゆる五反百姓出ず入らず規模)で村内では規模18であった享保7年1722年以後年番交替名主になることがあったが世襲ではなかった。星野家が糸商人として活動始めたのは蚕糸業上州全域に拡がった享保期(1716年1735年前後とされる星野5代戒名院号自星院、明和3年1766年)没、推定75歳)の時期にあたる享保期に星野家は自らが在方の糸商人在郷商人であった同時に絹市場に隣接した水沼立地条件生かして生糸や繭を山中農家から買い集めて市の立つ大間々桐生売込む在郷商人農民身分商人)に資金提供する金融台頭した金融業本格的にむようになり、星野6代半兵衛七郎右衛門朋明;宝永7年1710年)生〜寛政7年1795年)没、85歳)の時には資産著しく増殖させた。宝暦明和期(1751年1771年)には6町3反余(18,900坪)の耕地保有する村内随一の有力農民となり初めての黄金期迎えた7代新七(七郎右衛門邦矩;天明8年1788年)没、推定50歳)が家督引き継いだが、6代半兵衛の方が長生村人からは大御所様と呼ばれた星野家は天明期(1781年1788年)には、8代耕平(七郎右衛門朋存;宝暦6年1756年)生〜天保元年1830年)没、74歳)が百姓代務めていた。文化期(1804年1817年)には名主役を独占した。この時期幕府領郡中取締役加えて足尾銅山吹所世話役役儀拝命した。続く文政期(1818年1830年)には幕府役儀注力するため弟星野半平7代新七の二男分家した「下の新宅」)に水沼名主譲り自らは年寄となった叔父星野文造(6代半兵衛二男分家した「上の新宅」)らが百姓代務めた文政13年1830年)には年寄持高77石5斗余、一家五人家族、抱・召仕・下男下女など含めて総数34人。経営において地主経営副次的であり、金融加えて酒造事業となっていた。この時期積極的な事業拡大多角化図られた。培育売却の他、鉱山経営廻船業など多岐に及んだ盛時には新造千石船など6隻を有し仙台藩領石巻根城穀物牧馬海産物魚肥等の売買輸送手掛けた酒造造り酒屋)は文化10年1813年)に勢多郡江木(後の桂萱村現前地区名主幸七から酒造石高178石6斗を譲り受けた星野家では9代長兵衛七郎右衛門朋寛;寛政3年1791年)生〜安政3年1856年)没、65歳)が先代失敗帰した陸奥南部事業からは撤退し地元での農業とする家政大改革速やかに実行したため、居村における不動産減少回避した天保期(1830年1843年)には、星野家が所有する土地51町6反(154,800坪)まで拡大し持高300石余に達した天保3年1832年)における貸付投資額は8,526両にのぼり、その3割は旗本への用達であった造り酒屋初め山田屋やらせていたが、天保10年1839年以降星野家が直接経営した天保期(1830年1843年)には原料繭を上州のみならず信州奥州からも多量に購入し賃挽人に繭を渡して挽き糸を回収する賃挽製糸経営各所で盛んとなった星野家では天保末年1843年)頃には購入繭が2000両、賃挽人が100人を超えた原料繭の大部分前橋などの糸繭市場取引された。絹糸桐生新町などを中心とした絹市を介して江戸京都の絹問屋流通し桐生織伊勢崎絣のみならず京都西陣絹織物にも使われた。

※この「糸商人と金融による資産拡大」の解説は、「星野長太郎」の解説の一部です。
「糸商人と金融による資産拡大」を含む「星野長太郎」の記事については、「星野長太郎」の概要を参照ください。

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