第3の哨戒 1944年9月 - 10月とは? わかりやすく解説

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第3の哨戒 1944年9月 - 10月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:54 UTC 版)

シャーク (SS-314)」の記事における「第3の哨戒 1944年9月 - 10月」の解説

9月23日シャーク3回目の哨戒シードラゴン (USS Seadragon, SS-194) 、ブラックフィッシュ (USS Blackfish, SS-221) とウルフパック組んでルソン海峡向かった。3隻の艦長の中でシャークのブレイクリー少佐最先任だったので、シャークがこのウルフパックリーダーとなった途中サイパン立ち寄り10月3日出航。哨区はドラム (USS Drum, SS-228) 、ソーフィッシュ (USS Sawfish, SS-276) 、アイスフィッシュ (USS Icefish, SS-367) の3隻で構成され別のウルフパックおよびスヌーク (USS Snook, SS-279) の北に位置した10月23日ドラムらのウルフパックルソン島北端ボヘヤドール岬の西方海域大船団を発見する。これはマニラ10月20日出航し高雄向かっていたマタ30船団で、指揮艦である駆逐艦春風の名前を取って別名「春風船団」と呼称されていた。23日17時30分のソーフィッシュによる元特設水上機母艦君川丸川崎汽船、6,863トン撃沈によって攻撃開始された。この一連の戦闘最中シャーク戦闘海域消息を絶った10月23日20時30分ごろ、シャークはソーフィッシュから輸送船団攻撃に関する報告を受け、さらに打撃与えるため急遽北に設けられ新しい哨区に向かうよう指示を受け、「よい獲物を」と激励された。翌10月24日4時ごろ、ブラックフィッシュはシャークから「北緯2022東経11821分 / 北緯20.367度 東経118.350度 / 20.367; 118.350の地点輸送船団接触した」との報告を受け、輸送船団進路上に移動するよう指示出たまた、シードラゴン6時15分ごろにシャークから「貨物船遭遇し攻撃に入る」との通信受信する。これがシャークからの最後通信となり、その後通信試み全て失敗したシードラゴン1858分に浮上しシャーク戦果報告求めたが、シャークからの返答はなかった。22時を回り、ブラックフィッシュはシードラゴンから「シャーク6度わたって通信試み、おそらくシャーク明日攻撃出てくるだろう」と報告された。10月25日3時ごろ、ブラックフィッシュはスヌーク交信し、「この24時間の間にシャーク接触したかどうか」と問うたが、「分からない」との返答があった。25日日没まで待ちシャーク以外の6隻の潜水艦からは報告があったものの、ついにシャークからの応答はなかった。その後11月27日シャークの喪失報告された。 戦後調査され日本記録では、10月24日未明ルソン海峡春風が自艦の真横約1,500メートル位置潜水艦探知し17発の爆雷攻撃行ったとある。春風は更に17時42分ごろにも右舷前方約1,700メートル探知され潜水艦対し17発の爆雷攻撃行い気泡重油衣類破片」が水面浮上した報告した。これがシャーク最期であった。もっとも、一方当事者である春風記録一つである『駆逐艦春風』にはシャーク撃沈に関する記述がない。春風はこの10日後の11月4日高雄近海対潜掃討中、セイルフィッシュ (USS Sailfish, SS-192) の雷撃艦尾亡失する被害受けており、この時期春風行動に関しては、乗組員からしてみればシャーク撃沈より被雷大破の方が印象大きかった感がある。先代シャーク同様に奇しくも駆逐艦1隻からの攻撃により喪われた潜水艦となったマタ30船団での攻撃ではスヌーク輸送船第一眞盛丸(原商事、5,878トン)および輸送船阿里山丸三井船舶、6,886トン)の2隻を撃沈した認定されたが、日本記録スヌーク記録素直に信用するならば、第一眞盛丸の被雷阿里山丸被雷それぞれ24日昼ごろと24日夕方記録されており、一方スヌークは5時ごろの四度目の攻撃以降アクション起こしておらず、他に攻撃行った4隻も両船の被雷時刻戦闘行動行っておらず、どちらもシャーク雷撃による戦果思われるシャーク第二次世界大戦戦功で1個の従軍星章受章した

※この「第3の哨戒 1944年9月 - 10月」の解説は、「シャーク (SS-314)」の解説の一部です。
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