第3の哨戒 1945年3月 - 4月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/15 13:33 UTC 版)
「シードッグ (潜水艦)」の記事における「第3の哨戒 1945年3月 - 4月」の解説
3月11日、シードッグは3回目の哨戒で日本近海に向かった。哨戒の大部分は、日本を空襲する航空機のための救助配備任務に充てられた。3月22日から24日まで南西諸島南東海域で救助配備任務に従事した後、司令部から「有力な日本艦隊か船団が豊後水道を通過する」との情報がもたらされ、トリガー (USS Trigger, SS-237)、スレッドフィン (USS Threadfin, SS-410) とともに豊後水道の監視に向かうよう命令を受けた。シードッグは都井岬沖に移動して哨戒を行い、3月28日、シードッグはトリガーとの連絡が取れないことを司令部に通報したあと、翌29日に大隅諸島海域に移動した。シードッグはこの海域でパイロット1名を救助すると、潜航して再び九州の方角に向かった。 19時3分、シードッグは浮上準備中に浮上航行中の伊号潜水艦を発見。シードッグは決して素早かったわけではなかったが攻撃態勢に入り、潜水艦に向けて魚雷を発射したが命中しなかった。シードッグはもう1日九州沿岸で哨戒を行ったあと、相模湾南方および伊豆諸島近海に移動して別の救助配備任務に就いた。シードッグは御蔵島近海で配備につき、4月2日には小型の機雷敷設艦を発見し雷撃したが、命中しなかった。4月16日、シードッグは北緯33度31分 東経139度36分 / 北緯33.517度 東経139.600度 / 33.517; 139.600の御蔵島と八丈島の間の海域で東光丸(日本近海汽船、530トン)を撃沈した。その後は台風の影響もあって、一切の活動が出来なかった。4月23日、シードッグは47日間の行動を終えてアプラ港に帰投。この際、シーホース (USS Seahorse, SS-304) から、秘密兵器であるFMソナーが移設された。シーホースは敷設された機雷が探知できるFMソナーを装備して対馬海峡方面でソナーの試験を行っていたが、4月18日に済州島近海で爆雷攻撃を受けて大きく損傷し、真珠湾に回航されなければならないほどであった。そこで、無傷だったFMソナーをシードッグに移設したのである。
※この「第3の哨戒 1945年3月 - 4月」の解説は、「シードッグ (潜水艦)」の解説の一部です。
「第3の哨戒 1945年3月 - 4月」を含む「シードッグ (潜水艦)」の記事については、「シードッグ (潜水艦)」の概要を参照ください。
- 第3の哨戒 1945年3月 - 4月のページへのリンク