しゅう‐かいどう〔シウカイダウ〕【秋海×棠】
シュウカイドウ
しゅうかいどう (秋海棠)





●わが国の各地をはじめ、中国やマレー半島に分布しています。陰湿地に生え、高さは1メートルほどになります。茎は直立して、上部で分枝します。葉は卵状心形で互生し、縁には鋸歯があります。8月から10月ごろ、茎頂や節から集散花序をだし、紅色の花を咲かせます。花には雄花と雌花があります。
●シュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草で、学名は Begoniaevansiana。英名は Hardy begonia。
秋海棠
秋海棠
秋海棠
シュウカイドウ
(秋海棠 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 16:51 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動シュウカイドウ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() シュウカイドウの花と葉
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Begonia grandis Dryand. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
シュウカイドウ(秋海棠) ヨウラクソウ(瓔珞草) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
hardy begonia |
シュウカイドウ(秋海棠、学名:Begonia grandis)は、シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類される多年生草本球根植物である。和名は中国名「秋海棠」の音読み。ヨウラクソウ(瓔珞草)、相思草、断腸花、八月春とも呼ばれる。
分布
日本では江戸時代初期に園芸用に持ち込まれた帰化植物(#園芸を参照)である。
特徴
夏から初秋にかけて草丈 70cm 前後に生長し、扁心形で左右非対称の葉を互生させる。この葉は長さが 20cm 程度と大きい。葉にはシュウ酸が含まれる。
花期は 8 - 10月。花期になると茎の頂点から花序を伸ばし、2 - 3cm 程度の淡紅色の花を咲かせる。雌雄異花同株で、雄花は上方に正面に向いて開き、中央に黄色く球状に集まった雄蘂が目立ち、4枚の花弁のうち実は左右の小さな2枚が花弁で、上下の大きな花弁のように見える2枚は萼。雌花には下方に垂れ下がった状態で下方に向いて開き、中央の黄色い雌蕊は3つに分かれ先はらせん状になっている。雌花も雄花と同様の花を咲かせるが、三角錐状の子房を持ち小さな花弁が1枚だけのことが多い。
花が終わると、こげ茶色がかり羽が 3枚ある楕円形の実を付ける。この種子のほか、開花後には葉腋に珠芽を付け、それでも殖える。
実を付ける頃には地上部は枯れ、球根で越冬する。
日本人とのかかわり
園芸
江戸時代初期に日本に持ち込まれて以降、園芸用として栽培されている。貝原益軒の『大和本草』に、「寛永年中、中華より初て長崎に来る。……花の色海棠に似たり。故に名付く」と記されている。[1]
シュウカイドウ属の中では耐寒性が高く、同属の中では唯一、日本の九州以北に定着し野生化している。基本的に丈夫で、繁殖も容易である。球根を植えれば屋外でも定着し、種子や珠芽を播いて殖やすことができる。直射日光が当たらない程度に明るく、湿気の多い場所を好む。
なお、近年は同属の多くの種が持ち込まれ園芸用として栽培されており、それらは主に「ベゴニア」と呼ばれているが、本(亜)種は古くから定着していたため、ベゴニアとは呼ばれない。
この他に日本に自生する種としては、沖縄県の八重山諸島にコウトウシュウカイドウ (B. fenicis Merr.) とマルヤマシュウカイドウ (B. formosana (Hayata) Masam.) がある。いずれも森林内の谷間周辺に見られ、コウトウシュウカイドウは茎が立って木立状になり、マルヤマシュウカイドウは茎が短く、葉は根出状になる。
俳句
花言葉
花言葉は、自然を愛す、恋の悩み、片思い、未熟[2]。「片思い」はハート形の葉の片方が大きくなるところからといわれる。
脚注
参考文献
- 野草かんさつ事典 シュウカイドウ - ウェイバックマシン(2005年1月9日アーカイブ分)
「秋海棠」の例文・使い方・用例・文例
- 秋海棠という植物
秋海棠と同じ種類の言葉
- 秋海棠のページへのリンク