研究とビジネスとは? わかりやすく解説

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研究とビジネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 20:47 UTC 版)

高峰譲吉」の記事における「研究とビジネス」の解説

1886年東京人造肥料会社(後の日産化学)を設立会社軌道に乗り始めた折、かねてより米国特許出願中であった高峰式元麹改良法」(ウイスキー醸造日本の麹使用しようというもので、従来麦芽から作ったモルトよりも強力なデンプン分解力持っていた)を採用したいというアメリカ酒造会社より連絡があり、1890年渡米する高峰当初東京人造肥料会社株主であった渋沢栄一止めるように言われ渡米渋っていたが、益田孝の強い勧めもあって、渡米決意する渡米後、木造研究所こしらえ研究続けるが、麹を利用した醸造法採用されたことでモルト職人が儲からなくなり怒りを買うが、新し醸造工場モルト職人従来より高い賃金で雇うことで和解した。しかし、モルト工場巨額費用をつぎ込んでいた醸造所所有者達が、高峰新し醸造法止めようと、夜間に譲吉、キャロライン夫妻の家に武装して侵入し高峰暗殺試みたその時高峰隠れていたので見つからずそのまま醸造所所有者たちは高峰研究所侵入結局高峰発見できなかった所有者たちは、研究所火を放って全焼させた。 1894年デンプン分解する酵素いわゆるアミラーゼ一種であるジアスターゼ植物から抽出しタカジアスターゼ」を発見するタカジアスターゼ消化酵素として非常に有名となった高峰最初に居住したシカゴ当時アメリカで有数肉製品産地多数食肉処理場存在していた。この時廃棄される家畜内臓物を用いてアドレナリンの抽出研究をはじめ、1900年結晶抽出成功世界で初めホルモン抽出したとなった。アドレナリンはアナフィラキーショック治療昇圧剤止血剤として用いられ医学発展大きく貢献した日本の学位令(勅令に基づき高峰1899年工学博士号、1906年には薬学博士号を文部大臣より授与された。さらに1912年にはアドレナリン発見功績から帝国学士院賞受賞し1913年6月26日帝国学士院会員となる。同年日本における「タカジアスターゼ」の独占販売権を持つ三共現在の第一三共)の初代社長就任するまた、アメリカ会社アルミニウム製技術原料使い富山県黒部川電源開発による電気利用した日本初アルミニウム製事業推進取り組み1919年高峰譲吉らによって東洋アルミナム設立アルミ精錬必要な電源確保のため黒部川発電所建設することになり、その資材輸送手段として鉄道建設計画し黒部鉄道設立1921年鉄道免許状下付された。また宇奈月温泉の礎となった黒部温泉株式会社や、黒部水力株式会社立ち上げている。 1922年7月22日腎臓炎のためニューヨークにて死去日本人帰化不可とされていたため、当時移民法により生涯アメリカ市民権得られなかった。また黒部鉄道開業同年11月5日だったため、目にすることは叶わなかった。

※この「研究とビジネス」の解説は、「高峰譲吉」の解説の一部です。
「研究とビジネス」を含む「高峰譲吉」の記事については、「高峰譲吉」の概要を参照ください。

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