研究での利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 20:25 UTC 版)
「ウィスコンシンカード分類課題」の記事における「研究での利用」の解説
ウィスコンシンカード分類課題はPETやfMRIなどによる脳機能イメージングの実験パラダイムとしても用いられる。後天性脳損傷研究から予想されるように、初期の PET による研究によって、この課題を行っている際に前頭前野背外側部の有意な活動が観察されている。しかし、より最近の fMRI による研究によって前頭前野腹外側部 (Konishi et al., 1998, Nature Neuroscience) や尾状核 (Monchi et al., 2001, J. Neuroscience) がウィスコンシンカード分類課題に必要なセットシフティングにもっとも重要な役割をもつ部位なのではないかと考えられている。また、かつては 純粋な運動系の障害として考えられていた運動ニューロン病のような神経変性疾患の患者にもこの課題を適用することによって、これらの患者の少なくとも一部には、ある程度の認知機能の障害があることが示されている。 発達障害ではADHD(注意欠陥多動障害)がこのテストにおいても前頭前野の活動が活性化しないという特徴がみられる。 この課題は統合失調症に関する研究にも広く使われている。
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