県立長野図書館時代
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「県立長野図書館」の記事における「県立長野図書館時代」の解説
PTA母親文庫 1950年(昭和25年)、信州大学教育学部附属長野小学校PTAの母親を対象に文庫の貸出を開始。当時PTA教養部長を務めていたのが県立長野図書館長の叶沢清介であった。母親たちから県立長野図書館の蔵書を貸し出ししてほしいと要望を受け、試験的に貸し出しを開始した。 1951年(昭和26年)、更級・上伊那・南佐久の三カ所に配本所を設置した。配本所設置に当たっての予算処置は無く、既存の図書館普及運動費を充てた。小学生が進学するにあたり、中学生への貸し出しへの要望が高まり、1952(昭和27年)には中学生にも貸し出し対象を広げる。なお、その後全県へ活動範囲を広げ、2003年(平成15年)に名称を「長野県PTA親子読書推進の会」と変更し、活動は2014年(平成26年)まで続いた。 おはなしぱけっと号 2004年(平成16年)子どもたちに読書の機会を提供するため、移動図書館車「おはなしぱけっと号」を導入。「おはなしぱけっと号」は4トントラックを改造したもので、デザインは安斎肇が担当。絵本1200冊を積み、県内各地を移動する。お披露目イベント「おはなしドキドキぱーく」は2004年5月8日に長野市若里公園で行い、紙芝居、工作体験、大道芸などを行った。 「おはなしドキドキぱーく」事業は2004年度から2006年(平成18年)度で99回、学校の読み聞かせに派遣する「おでかけ絵本図書館」事業は2006年度に163回、2007年(平成19年)度に93回行った。2009年(平成21年)3月末、利用減少により「おはなしぱけっと号」を使った事業は廃止された。 共知・共創の場の創出 2015年から5ヶ年かけた事業改革の成果として、「情報、空間、人の改革」を実現するため、図書館内部を大規模に改装した。これにより、1階から3階まで、新たな空間が創出された。 その主な空間は次の通り。1階「児童図書館のリニューアル(2017年度末から)」、子ども達の好奇心を広く喚起させることをねらい、4つのゾーンを設定。本を並べた空間ではなく、子ども達の興味関心を拡げる場にすることを狙っている。分けられたゾーンは「絵本をゆったり読む」「児童書研究」「探求的に情報に触れる」「想像の世界に入り込む」の4つとされた。2階「知識情報ラボUCDL(ウチデル)(2017年10月開設)」、図書館2階にある一般閲覧室の一角144平方メートルを改装。書籍ではなく、知識と情報というした知識情報を集約させた空間。内田洋行とのネーミングライツ制度を活用し、UCDL "Uchida Community Design Labo"の愛称を冠しつつ、グループ学習等に利用できる什器やICT機器等の提供を受けた。本空間の開設により、ICTや図書館を活用したWikipedia研修会などが開催された(2019年4月6日開設)」、2019年県立長野図書館の3階に作られた900平方メートルの空間。3階「信州・学び創造ラボ。これからの図書館や公共空間のあり方を考える公共の実験室として位置づけられた。また。レーザーカッターを活用したあらたなものづくり体験や、自分だけのこだわりの本を並べてみるイベントを行っている。
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