県立高校の男女共学化関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/23 14:21 UTC 版)
「梅原克彦」の記事における「県立高校の男女共学化関連」の解説
1993年(平成5年)に就任した宮城県知事・浅野史郎は、県立高校の一律男女共学化計画を推し進めていた。梅原は、自身の出身校である仙台一高(男子校として設立)の共学化に反対し、記者会見では「県教育史に残る歴史的汚点」、「男子校であることが伝統」と述べていた。 2009年(平成21年)1月、宮城県教育委員会が対応を検討中だった「県立高校の一律男女共学化の凍結を求める請願[誰?]」について梅原は、宮城県教育委員6人に対して、その採択を求める書簡を送った。これらは休暇中の仙台市職員によって岩沼市にある宮城県教育長・小林伸一の自宅届けられたが、その際に公用車を使っていたことが問題とされ、同市副市長だった笠原周二にも、「市長の行動は公務ではない。公用車を使ったり、市職員を係わらせたりしないでほしかった」と苦言を呈された。 また、宮城県立高校の問題に、仙台市長である梅原が意見したことに対しては、「県の教育行政における政治介入」との同県幹部による反発が報じられた。一方、村井嘉浩宮城県知事は「仙台市民の選んだ市長だから、私が何か言う権限はありません」とした。 公用車の使用については、共産党市議団によって、費用の返還を求める住民監査請求が提出された。仙台市幹部からも「県立高校の共学化について自身の意見を述べることは、市長の公務に当たらない」として、書簡の提出に係わった超過勤務手当やガソリン代に相当する金銭を返還するよう促されるに到り、梅原は68,000円を返還、一連の騒動にけじめをつけた。記者会見した梅原は、公費の使用を謝罪する一方、宮城県教育委員長に対する働きかけについては、「(一律共学を反対する)仙台市民の声を届けた」とその正当性を主張した。 なお、宮城県立高校の一律男女共学化に反対していた梅原であるが、仙台市立高校の男女共学化に対しては推進姿勢であった。
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