相模国分寺跡とは? わかりやすく解説

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相模国分寺跡

名称: 相模国分寺跡
ふりがな さがみこくぶんじあと
種別 史跡
種別2:
都道府県 神奈川県
市区町村 海老名市国分南
管理団体 海老名市(大11・523)
指定年月日 1921.03.03(大正10.03.03)
指定基準 史3
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 聖武天皇朝國毎ニ僧尼ノ兩寺ヲ創建セラレシヲ國分寺國分尼寺起源トナス 相模國分寺礎石ニ依リテ寺塔配置特ニ注意スヘキモノアルヲ知ルヲ得
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相模国分寺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 00:02 UTC 版)

相模国分寺」の記事における「相模国分寺跡」の解説

僧寺跡は現在の国分寺から北西に約100メートルの場所にある。伽藍区画する区画溝から、寺域東西240メートル南北300メートル見られている。東西160メートル南北120メートル回廊めぐらしており、南の中門から正面講堂があり、右側東側)に金堂左側西側)には塔を備えた法隆寺式の伽藍配置をなす。講堂中門長方形をした回廊繋がっており、講堂北側には僧坊、そして国分寺管理運営担った建物と見られる建物群が発見されている。 塔 まず地表一辺29メートル深さ1メートル掘り下げ、そこに粘土質褐色土と黒色土交互に突き固める版築工法土台造成掘り下げた部分版築地表達すると、掘り込み部分の縁から3.75メートルより内側に、やはり版築一辺20.4メートル、高さ1.35メートル基壇造成。この基壇重量が数トンから十トンという大きな礎石16据えその上に一辺長さ10.7メートル、高さ約65メートル七重塔建てた見られている。なお礎石凝灰岩巨礫であり、材質と礫の大きさから中津川半原周辺から運ばれ可能性が最も高い。基壇はもともと凝灰岩切石覆われ、塔の南側北側階段作られていたが、塔は再建されており、再建後基壇切石ではなく玉石積みとなって階段南側のみになったと見られる金堂 塔の東側にあり、塔と同じく版築工法作られ基壇礎石残っており、礎石の上金堂建物建っていたことがわかる。金堂も塔と同じく基壇切石覆っていたもの考えられていたが、2005年行われた金堂発掘結果石積みであったことが判明したまた、金堂建物内に幅2.2メートル高まり存在した。これは須弥壇であった見られていたが、やはり2005年行われた金堂発掘結果高まり須弥壇ではなく後世相模国分寺跡が畑地として耕作されていた際に耕作されずに残された場所であったことが判明した講堂と金堂の中間線北側位置する。やはり版築工法作られ基壇の上建物建てられた。そして塔と金堂を囲むように講堂中門を繋ぐ回廊があった。また塔の北西側には鐘楼跡、そして金堂北側には経蔵と見られる建物発見されている。 僧坊 講堂北側位置する僧坊跡北側には国分寺維持管理担っていたと思われる建物群が発見されている。 相模国分寺跡に礎石残っていることは江戸時代から知られており、1841年の『新編相模国風土記稿』には、相模国分寺跡の礎石跡の記録載せられている。1903年礎石調査が行われたのを皮切りに調査続けられ1918年から二年間をかけて神奈川県補助金受けて海老名村役場が相模国分寺跡の保存整備行った。そして1921年3月3日には全国国分寺跡としては初の史跡指定された。 戦後周辺宅地開発などの開発進められる中、1965年から1967年にかけて海老名町神奈川県合同調査が行われ、続いて1986年から1991年にかけて範囲広げて発掘が行われた。そして2003年から2006年にかけて、これまで調査地域再調査必要な地域発掘が行われた。また1989年度からは、相模国分寺跡の遺跡の保存整備事業が行われており、現在は相模国分寺跡歴史公園となっている。 塔跡 金堂中門跡 僧坊跡

※この「相模国分寺跡」の解説は、「相模国分寺」の解説の一部です。
「相模国分寺跡」を含む「相模国分寺」の記事については、「相模国分寺」の概要を参照ください。

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