白黒騒動とは? わかりやすく解説

小笠原忠固

(白黒騒動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 04:42 UTC 版)

小笠原 忠固(おがさわら ただかた)は、江戸時代後期の大名豊前国小倉藩の第6代藩主。官位従四位下大膳大夫少将正四位(1916年(大正5年)11月15日)。小笠原家宗家7代。小倉藩の衰退につながった白黒騒動を起こした藩主として知られる。




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白黒騒動

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小笠原忠固」の記事における「白黒騒動」の解説

このような中で、文化の変とも呼ばれるお家騒動発生する。 忠固は決し暗愚当主であったわけではなく、むしろ有能な大名であった。その自覚があった故か、文化8年1811年)、忠固は江戸家老小笠原出雲呼び出し、「自身幕府閣僚一員となって幕政に参与したい」と言い出した。この時、出雲はこれに賛成はしなかった。もしも小倉藩主ほどの家格幕政に参与するとなれば老中程度重職に就くのが相当である。そのためには、老中になるまでの猟官運動で他の幕閣対する賂与出費いわゆる賄賂莫大なものになる事が予想された。しかも当時日本近海外国船が出没し幕政不安定な状態にあったこのため出雲小倉藩幕政関わることなく当面藩政・藩財政再建のほうが重要だ考えていた。忠固も一旦はこの諫言聞き入れたが、後日ふたたび出雲に対して老中になるための運動をするように命じた家臣である出雲は、この命に従う他になかったと思われる。 だが、猟官必要な支出莫大なものであり、藩財政破綻寸前となった藩主のこの動き反対する藩内派閥は、藩主忠固を老中にしようと運動している出雲奸臣見なし暗殺謀った出雲自身のほうは未遂終わったが、出雲腹心暗殺された。ただし反対派のほうも必ずしも一枚岩ではなかった。反対派中には財政を思う一途な思いなのではなく自分出世出雲の手腕を妬む者たちがおり、この一派小倉藩外国船に備えて造営していた狼煙台勝手に使用して藩士扇動するなどし、ただ執拗に出雲暗殺謀った。さらに反対派一部いわゆるストライキ起こして隣国福岡藩領である筑前国黒崎出奔してしまった。この事件により、反対派黒崎の「黒」、出雲一派小倉城内(城→「白」)として、この騒動は「白黒騒動」と呼ばれている。 この一連の藩内騒動幕府の耳にも入り幕府の裁定が入ることとなった出雲家老罷免となり失脚反対派属していながら己の栄達謀った一派処刑藩主の忠固も100日間閉門禁固刑となった。忠固の刑が軽かったのは、小笠原家幕府創業時忠誠評価された、いわゆる小笠原家勲功小笠原秀政参照)」および自身幕政に参与し、力になりたいという「幕府対する強い忠誠心」から起こったのである判断され、罪を軽くされたためである。

※この「白黒騒動」の解説は、「小笠原忠固」の解説の一部です。
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