発生中期の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 21:26 UTC 版)
「Z 〜ゼット〜」の記事における「発生中期の登場人物」の解説
火野原 香澄(ひのはら かすみ) あかりの姉にしてアキラの妻。妊婦。ゾンビに義母や夫が殺されていく混乱と恐怖の中、トイレに隠れて生き延びていた。その影響か陣痛に見舞われたため、一縷の望みを賭けて凛子たちと共に病院へ向かうものの、すでにそこはゾンビの巣窟と化しており、逃げ切れずにゾンビに噛まれる。自身がゾンビ化する前に赤子を助けようと凛子の薙刀で帝王切開し、誕生した赤子の無事に安堵しながら息を引き取る。しかし、その直後にゾンビ化して自らの赤子を食い殺そうとしたため、凛子に首を切断される。 火野原 希望(ひのはら のぞみ) 香澄の息子。凛子の発した「こんな地獄のような世界でも命が生まれてくるということが逆に希望なのかもしれない」と言う言葉から、「希望」と名付けられる。 アキちゃんとユウくん ゾンビから逃げていた若いカップル。すでにユウくんはゾンビに噛まれており、逃げ込んだ山小屋で最後の心残りを晴らそうと、アキちゃんを裸にする。その後、死亡したユウくんをアキちゃんは遺言通りバラバラにしようとしたが、躊躇する。しかし、いざゾンビ化したユウくんに襲い掛かられると迷わず彼の手足や首を切り落とす。その時、すでに山小屋の周囲はゾンビで埋め尽くされていた。 ゾンビになりかけのレイプ魔(自称) ゾンビに噛まれ、せめて生きているうちに童貞を卒業しようと女性をレイプしようとした青年。しかし、失敗して自分の行為を嘆いているうちに同じくゾンビに噛まれた美少女が、相手を申し出る。結局、勃起できずに性行為は上手く行かなかったものの少女とは心を通わせ、最期の瞬間まで浜辺で共に星を見ながら過ごす。翌朝、ゾンビ化した少女に噛まれそうになった自身もゾンビ化しており、互いに喰い合うことなく別方向へ歩き去る。 竹田 美咲 ゾンビに襲われていた少女。父の身を挺した犠牲によってゾンビから逃れた後、近くにあったおっちゃんの家に匿われる。しかし、おっちゃんに睡眠薬を飲まされて睡眠中にレイプされた挙句、口封じに殺されそうになる。その場は逃げ出したものの地下室に追い込まれて殺され、そこに飾ってあった女性ゾンビの生首に加えられてしまう。 おっちゃん 姓は「大森」。人の良さそうな男性だが、実際はゾンビから匿うフリをして若い女性を家に呼び込み、レイプした後に殺してその生首を飾るという、危険人物。ゾンビによって警察も機能しない現在の世界を、「殺人事件が成り立たない天国」と称する。美咲を殺した後、凛子たちも同じ手口で家に招き入れるが、血の匂いを感じ取った凛子に正体を見抜かれる。それでもあかりたちを人質に取って薙刀を捨てさせるが、凛子の機転によって共に地下室へ転落する。そこで武器の無い凛子を殺そうとしたところ、咄嗟に投げられた女性ゾンビの生首に噛まれて感染する。 直木 防災備蓄倉庫に逃げ込んだ5人の1人。5人の中では最年長で、冷静に他の4人を取りまとめていた。しかし、2日目の朝に謎のゾンビ化を遂げる。 山下 防災備蓄倉庫に逃げ込んだ5人の1人。大柄だが良識のある男性。騒ぎを起こしがちな黒瀬を嗜めていたが、ある日の朝「ゾンビ化していた」として黒瀬に殺害される。 黒瀬 防災備蓄倉庫に逃げ込んだ5人の1人。何かと和を乱すチンピラで、鳥川をレイプしようとしたこともあった。それゆえ、直木と山下が続けてゾンビ化したことから2人を殺した犯人ではないかと疑われていたが、まもなく自身もゾンビ化する。 平 防災備蓄倉庫に逃げ込んだ5人の1人。真面目な青年だが、それゆえに不確定情報の多さから疑心暗鬼に陥り、最後は潔白だった鳥川を殺害してしまう。その後、倉庫内のゾンビ騒ぎの真相はゾンビ化した蚊であったことに気付き、後悔に苛まれているうちにゾンビ化した鳥川に喰い殺されてゾンビ化し、2人で倉庫の中を延々と彷徨うこととなる。 鳥川 防災備蓄倉庫に逃げ込んだ5人の1人。ゴスロリファッションに身を包んだ少女。精神安定剤を常用している。黒瀬の死後、その挙動の不安定さや顔色の悪さから、平は徐々に彼女にも疑いの目を向けるようになる。やがて、Twitter上の情報を鵜呑みにした平に「他国が送り込んだ半ゾンビ人間」と疑われる。その後、蚊が犯人であることに気付いた鳥川はそのことを平に知らせようとした際、ちょうど彼の頬に止まっていた蚊を叩くが、それを襲われたのだと勘違いした平にナイフで首を刺されて死亡する。絶命するまで、蚊のことを平に知らせようとしていた。 藤井 TK電力の社員。社員寮に立て籠もっていたが、食糧調達の途中でゾンビに追い詰められていた凛子たちを発見し、救出する。凛子を車に乗せるためにゾンビに噛まれてしまい、仲間たちを逃がすべく囮となってゾンビの群れに突っ込んでいった。 平田 TK電力の社員。藤井と共に凛子たちを救出するが、社員寮に押し寄せた暴徒に殺害される。 亀沼 敏江 TK電力の社員。名前を聞かれてアンジェリーナ・ジョリーを名乗るような気さくな女性。赤子が居たがゾンビ騒ぎで失っており、希望の世話係を申し出た。しかし、暴徒に致命傷を負わされ、希望を守ることを凛子たちに託して息を引き取る。 暴徒 元は体育館に避難していた避難民だったが、「TK電力の原発事故がゾンビ化ウイルスの発生源」というTwitter上の情報を信じ込んだうえ、環境の整った社員寮に立て籠もるTK電力社員たちへの妬みと憎悪の感情から、暴徒と化した。TK電力社員寮を襲撃して社員たちを次々と殺害し、凛子までもその犠牲となったが、結局はゾンビに襲われて全滅する。
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