病院患者とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 05:55 UTC 版)
「デザイナーベイビー (小説)」の記事における「病院患者とその関係者」の解説
近森 優子(ちかもり ゆうこ) 演 - 安達祐実 マラソンの選手として有名だった陸上競技界の元トップアスリート。当院で女児(ノゾミ)を出産したが誘拐されてしまう。ノゾミは病気を持っていて3時間置きに水を飲ませないといけない。 白血病の長男(新)を溺愛しており、子供を生んだのは彼に適合する骨髄ドナーを得るためであった。もっとも、彼女は当初は臍帯血だけの提供を望んでおり、博が望むノゾミの骨髄の提供には反対していた。 ノゾミ誘拐で精神不安定になり、なかなか事件を解決出来ない警察に苛立ちをぶつけたり、奥多摩へ博が則孝へ金の受け渡しに向かうと後を追いかけるなど落ち着きを無くしていた。新の体調が悪化すると更に焦りを募らせ、与那国がノゾミの無事を隠していたことを知ると警察と手を切り、博の伝手を頼りノゾミの情報提供を世間に呼びかけるネット動画を配信したが、記者会見で博がノゾミ救出に反対、ノゾミの出生を暴露すると新を助けるために産んだと反論、世間の非難を浴びるようになる。 会見後にノゾミを誘拐した山原から新に会わせるように要求されると代わりに連れて行って欲しいと懇願、速水と共に山原と会う。そこでもノゾミを身代わりにして新を助ける趣旨を繰り返し主張して山原に非難されたが、山原が逮捕されノゾミも救出された後、新がノゾミを犠牲にしてまで助かりたくないことに気付かされ改心、ノゾミを新のドナーにすることを断念、別の治療法を探し出すことを公表した。 近森 博(ちかもり ひろし) 演 - 池内万作 優子の夫。物理工学博士。50%の確率で遺伝する遺伝性進行性神経変性疾患を発症しており左足が不自由で絶えず杖を突いている。わが子の誘拐に対しては優子よりは冷静に見える。自分の病気を子供に罹って欲しくないためにノゾミの着床前診断を希望するも、30歳までは普通に生活できる病気だからという理由で却下されていた。ノゾミを犠牲にしてでも新を救おうと優子には言っていたが、本心はノゾミを新の犠牲にすることを嫌がっていた。 感情的になりがちな優子を支えながら警察に協力、2件目の誘拐犯である則孝から身代金の受け渡し役に指名されると、不自由な体で警察に護衛されながら山中を歩くなど協力体制を取っていたが、則孝逮捕後ノゾミの無事を警察が隠していたことを知ると優子共々警察と決別した。だが、記者会見直前に現れた速水に本心を語るよう説得され、会見でノゾミの出生の秘密と自分の本心を明かし、そのことで優子とも関係が悪化したが、事件解決によりノゾミが連れ戻されると和解した。 近森 新(ちかもり あらた) 演 - 岡本拓真 近森夫妻の息子でノゾミの兄。6歳。白血病を再発しており骨髄移植でしか治らない。趣味はチェスで、西室が何度挑んでも勝てないほど強い。 2件目のノゾミ誘拐事件で母に連れられて山の中などを連れ回され、病院へ戻った後に感染症に罹り小児病棟の無菌室へ緊急入院し、移植準備を考慮すると2日以内にドナーを発見しないといけない状態になる。 岸田 トモ(きしだ トモ) 演 - 安藤玉恵 以前に産婦人科で「トータルケアプロジェクト」による不妊治療を行っていた患者。最初のノゾミ誘拐犯。 5年と決めていた不妊治療のタイムリミットが今年だったが、その治療で得た赤ちゃんを死産してしまった。28週の時に容体が悪くなり、赤ちゃんを取り出すか様子を見るかの判断を須佐見が行い、崎山がいなかったためそのままにするという判断をした(この件はどちらにしても危険な状態だったらしい)。不妊治療のために仕事を辞めており、死産後は10日は入院しなければならないのを他の妊婦と同じ部屋にいることに耐えられず5日で退院している。 裕也が病院と身代金の交渉に出向き潜伏先に取り残されると、赤ちゃんが泣き止まず不安に駆られ病院へ電話連絡、速水から赤ちゃんのあやし方を聞き、赤ちゃんを泣き止ませた後に駆けつけた警察に逮捕された。途中で何者か(則孝)によってノゾミを別の赤ちゃんとすり替えられてしまった事実は取調べ時に気付いたが、誘拐直後から誰かに付き纏われていたことを感じ取っていた。 岸田 裕也(きしだ ゆうや) 演 - 淵上泰史 トモの夫。運送業者で新宿近辺に土地鑑があった。最初にノゾミ誘拐犯と目された人物。 須佐見に電話をかけ、速水との交渉を経て須佐見から身代金をもらおうとしたが、トモとノゾミを置いて1人で交渉に出向いた際、速水と土橋を見つけ一旦姿をくらまし、身代金を持って来た須佐見を襲い、警察に追われた末に川に飛び降り意識不明になる。 トモが卵子の核移植を受けて授かった子供をそうとは知らされておらず他人の精子で受精したと勘違いしており、そのことでトモとの仲が険悪になっていっていた。 関本 レイ(せきもと レイ) 演 - つみきみほ トモの実姉。
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