生存欲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 06:58 UTC 版)
「SOUL SACRIFICE」の記事における「生存欲」の解説
ジャック・オ・ランタン ガーゴイルと同型の魔物。武防具の残骸が大きな塊となっており、外見は「カボチャ」のように丸い。 元々はロムルス帝国と魔法使いの戦いの際、戦場に漂う魔力の影響で人間として死ぬことができなかった兵士たち。祖国のために己の死すら乗り越えようとする気概をもったその魂が戦地に充満する魔力の残滓と結びついて生まれた魔物。 フェニックス 全身が炎に包まれた、老婆の顔を持つ巨大な蛾。 元々は一人寂しい人生を過ごした女性。自身の人生を嘆き、自暴自棄になって炎に身を投じたが、聖杯によって灰の中から若返って蘇った。それから今までの分を取り戻すように彼女は人生を謳歌した。しかし若返りの効果は長くは続かず、度々炎の中で新生を繰り返す。いつしか絶えず新生し続けるようになり、常に炎を纏った姿になった。 ユニコーン ケンタウロスと同型の魔物。全身を鎧に包み、武装馬車と一体化した半人半馬。額からは氷の矢が角のように生えている。 元々は王の側近。仕えていた先代の王が急死し、後継者もいなかったため彼が王の座に就いた。男は誇らしげに思う一方、どこかで恐怖を抱え込んでいた。王の死は暗殺によるもので、実行犯は彼であるためである。そして他人との接触を恐れて甲冑に身を隠すようになったがそれでも恐怖は消えず、隙間の無い完璧な鎧を鍛冶屋に注文し続けた。他人を拒絶し続けて男は自滅の道を辿っていたが、ある時現れた聖杯によって隙間の無い完全な魔法の鎧を得た。しかし、今度は魔法による暗殺を恐れるようになり、側近に魔法で攻撃するように命令した。その結果、鎧は魔法すらも通さないことが証明されたが、不安がないことが更なる不安につながった。 ジャックフロスト ガーゴイルと同型の魔物。 元々はとある騎士団。領主から「冬を撃退しろ」という無茶な命令を下されたが、それでも逆らう事ができなかった。冬の寒さに耐えしのげば、冬は恐れを成して逃げてゆくのではと考え、実行することにした。冬の寒さに打ち勝つために、自分達が寒さになってしまった。 ゴースト DLCで追加。色鮮やかなローブを身に纏い、腹部には裂けた口がある。 元々は娼婦。感染症にかかり醜く朽ちる自分に耐えられず、自身の永遠に揺るがない美しさを聖杯に願ったが、それは即ち肉体という概念からの解放であり、魂だけの存在と化した彼女は誰にも認識されない皮肉な結末を迎えた。しかしそれでも彼女の欲求は衰えておらず、周囲に見せびらかすためにステンドグラスを布状に変化させ纏うことで輝くローブを手に入れている。 リザードマン 『デルタ』から追加。頭部がトカゲの形をした魔法使い型の魔物。 元々は「エリクサー」と呼ばれる禁術に手を出して失敗した成れの果て。禁術を行う代価として「自我」を要求されるが、挑戦した者は皆完全に自我を捨て去る事ができず失敗してしまうらしい。半端に自我を捨てたことで魔物と化した彼らはリザードマンと呼ばれた。エリクサーについて書かれた書物の行方は不明だが、リザードマンが生まれ続けているということはどこかで誰かに読まれているのだろう。 バハムート 『デルタ』から追加。ワイバーンと同型の魔物。 禁術「エリクサー」に失敗したリザードマンが、体内へオリハルコンを取り込み続けた魔物。自然界から採取できる鉱物とは一線を画した「生物鉱物」を生み出すオリハルコンを取り込む事で死から遠ざけようとし、一方のオリハルコンは肥大化した自我を入れられる殻としてリザードマンを選ぶという一種の共生関係の魔物である。 赤ずきん 『デルタ』から追加。狼のような黒い鎧を纏い、腹部から別の頭部が飛び出した姿をしている。 元々は装備で相手を威嚇してきた騎士と永遠のレッドフード。戦争で手傷を負った騎士は逃げ込んだ小屋に住む老婆を脅して食料を得ようとしたが、老婆は奇妙なくらい騎士をもてなした。居候して数日後、今までにないくらい豪勢な食事が出され、男はそれを平らげた。しかし、残されていた一通の手紙を見た騎士は老婆が自分の母親である事、その食事は自分の身体を使ったものである事を知り、自らの腹を掻っ捌いた。それこそが老婆の、「レッドフード」の目的である事も知らず。本性を現したレッドフードは男の身体を乗っ取った。 アリス 『デルタ』から追加。インキュバスと同型の魔物。 元々はアリスと言う名の魔法使い。彼女は「ワンダーランド」と呼ばれる土地の発見を目標としていたが、魔法使いとしての寿命である「ドッペルゲンガー」が近づいている事を悟っていた。彼女が「ワンダーランド」にこだわるのは、ワンダーランドは彼女の娘が変貌したものであった。探す合間にもう一つの目的である「後継者」を作るため、後世に「グリモア」と呼ばれる禁術を生み出し、自身を「アリスの洞窟」と呼ばれる魔法使いを育成する場所になるように聖杯に願った。禁術によって世界中に娘を投影したにも関わらず誰もが娘の存在を否定したのは、生贄で吸収した記憶の存在でしかなかったのだ。その事を知らずに彼女は魔法使いの育成に力を注ぎ続ける。
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