球団合併後の2球場併用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:25 UTC 版)
「オリックス・バファローズ」の記事における「球団合併後の2球場併用」の解説
2005年より球団合併に伴う暫定処置として3年間限定で「ダブルフランチャイズ制」が認められ、合併前に両球団が本拠としていた2球場をともに本拠地球場扱いとした。ただし、野球協約における正式な本拠地球場である専用球場については規定通り1つとされ、大阪ドームが登録された。この年は大阪で34試合、神戸で32試合(他東京ドーム遠征2試合)が開催されている。球団は最終的には神戸での試合数を削減した上で大阪ドームに本拠地を一本化する方針であった(大阪ドームでの主催公式戦、当初案は2006年:42試合→2007年:54試合→2008年:60試合)。 ところが2005年10月、大阪ドームを運営する第三セクター「大阪シティドーム」が会社更生法を申請し、その後のドームの運営体制が不確定な事態となった影響から、オリックスは2006年、専用球場の登録をスカイマークスタジアムに変更し、主催公式戦を半数ずつ開催する措置を執った。同年4月、オリックスが大阪ドームの買収に乗り出し、同年6月にシティドーム社を100%減資した上で施設とともにオリックス子会社のオリックス・リアルエステート(現:オリックス不動産)が買収した(詳細は大阪シティドーム参照)。これを受けてオリックスは2007年、再び大阪ドームを専用球場として登録。同年も予定を変更して主催公式戦のうち48試合が大阪で開催された。 2008年以降はダブルフランチャイズ制が終了、専用球場の選択は保護地域の大阪府内にある京セラドーム大阪(大阪ドーム)に限られることになった。ただし神戸総合運動公園野球場(ほっともっとフィールド神戸)の準本拠地としての使用も継続とし、年間20試合程度を開催していった。2011年度からは大阪ドームでの試合数を増やし、近鉄との合併後初めて20試合をきった。これまで必ず行われ特別料金が設定されていた神戸での対巨人戦と対阪神戦もなくなった。神戸で中止になった試合が発生した場合は、あらかじめ組み込まれている予備日を除いて大阪で振り替えられるようになっている。また、2017年は神戸での試合数は従来通り15試合を確保しているものの、うち週末の開催は土曜日の2試合のみ(いずれもデーゲーム)と、週末の開催が前年より大幅に削減された(2016年は週末の開催が8試合あった)。2018年は前年比で週末の開催が増やされたがトータルでは13試合とされ、うち2試合が雨天中止・大阪ドームへの振り替えとなったため実際は11試合に留まった。2019年も当初予定として11試合、2020年は1991年の神戸移転後では初めて1桁の3試合(予定 当初は8試合だったが、新型コロナウィルス感染拡大による防疫の観点からさらに縮小)となり、減少が続いている(但し神戸での予備日の設定がある)。 正式な本拠地球場は1つであるが、選手名鑑などでは両球場を併記している場合もある(1999年までの近鉄も本拠地と準本拠地が併記されていたことがあった)。 大阪・神戸以外のいわゆる「地方球場」開催における主催は、合併後2005・2007-09年の東京ドーム以来行われなかったが、2015年に阪急時代の準本拠地・わかさスタジアム京都で1試合を主催、以後2017年(当初から地方開催予定なし)を除き、毎年地方開催を復活させている(なお2019年と2020年はわかさスタジアムでそれぞれ2試合予定されながら、2019年は雨天により、2020年は新型コロナウィルスの感染拡大による防疫の観点からそれぞれ全て中止となり、結局地方開催自体が消滅した)。 球団合併以後の大阪ドーム、神戸総合運動公園野球場の試合数(中止分を反映した実勢試合数)は以下の通りである。 年度大阪神戸その他備考2005年 34試合 32試合 東京ドーム2試合 2006年 34試合 34試合 なし この年に限り神戸を専用球場とした。 2007年 48試合 22試合 東京ドーム2試合 2008年 48試合 22試合 東京ドーム2試合 2009年 49試合 21試合 東京ドーム2試合 神戸の雨天中止分1試合を大阪に振替。 2010年 51試合 21試合 なし 神戸の雨天中止分1試合を大阪に振替。 2011年 58試合 14試合 なし 神戸のノーゲーム分1試合を大阪に振替。 2012年 58試合 14試合 なし 神戸の雨天中止分1試合を大阪に振替。 2013年 59試合 13試合 なし 神戸の雨天中止分2試合を大阪に振替。 2014年 57試合 15試合 なし 2015年 58試合 12試合 わかさスタジアム京都1試合 神戸の雨天中止分3試合を大阪に振替。 2016年 55試合 15試合 那覇セルラースタジアム2試合 9月に2年ぶりとなる神戸での3連戦を開催。 2017年 56試合 15試合 なし 2018年 59試合 11試合 KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎1試合わかさスタジアム京都1試合 神戸の雨天中止分2試合を大阪に振替。 2019年 60試合 11試合 なし わかさスタジアム京都の雨天中止分2試合を大阪に振替。 2020年 57試合 3試合 なし 当初大阪62、神戸8、わかさ京都2の計72試合予定だった。 2021年 66試合 6試合 なし 神戸の雨天中止分1試合を大阪に振替。 2022年 63試合 8試合 なし (予定)
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