球団名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:02 UTC 版)
ニックネームの「タイガース」は阪神電鉄社員の公募によって決定した。この際、何人かが「タイガース」という名称を応募したが、抽選の結果、事業課所属の松原三郎が考案者として認定された。大阪と同様に工業都市であったアメリカ合衆国のデトロイトを本拠地とするデトロイト・タイガースを参考にして松原がこの名称を応募したとされているが、デトロイト・タイガースとは無関係に「タイガース」というニックネームを考えた者も多数いたと言われている。その後「タイガース」の名は戦争(太平洋戦争・第二次世界大戦)中で英語が使えず「阪神軍」を称していた時期を除き、一貫して使われてきた。因みに、「タイガーズ」との表記の方が「tigers」の本来の発音により近いが、この「タイガース」は日本語の固有名詞であるため「タイガーズ」とするのは誤りとなる。 球団名の「阪神」は、親会社が「阪神」電鉄であることと、本拠地である甲子園球場が兵庫県南東部の神戸市と大阪府に挟まれた「阪神間」に位置していることのダブル・ミーニングからなる。設立当初は、球団事務所を大阪市に置いたことから「大阪タイガース」という球団名であったが、球団事務所を甲子園球場内に移転したことに前後して1961年より「阪神タイガース」を正式名称とした。ただし、改称以前から略称として「阪神」が、通称として「阪神タイガース」が使われていた他、1950年に創設した二軍チームが1954年の新日本リーグ加入に際してチーム名を独自に「阪神ジャガーズ(はんしんジャガーズ、Hanshin Jaguars)」としており、ウエスタン・リーグ加入後の1957年からは一軍に先んじて「阪神タイガース」を正式名称としていた。 略称について、英字での略称は「T」、漢字の場合は「神」が用いられる。本来の頭文字「阪」が用いられないのは、同じく頭文字が「阪」となる阪急ブレーブスとの重複を避けるためであったが(阪急は「急」としていた)、阪急が球団を手放し球団名を改めた後も(保護地域である兵庫県の県庁所在地・神戸市に由来する)「神」を継続している。
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