清楽とは? わかりやすく解説

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しん‐がく【清楽】


特定非営利活動法人清楽

行政入力情報

団体名 特定非営利活動法人清楽
所轄 沖縄県
主たる事務所所在地 沖縄市室川2丁目17番2号
従たる事務所所在地
代表者氏名 國 利
法人設立認証年月日 2002/09/24 
定款記載され目的
この法人は、知的刺激与え囲碁普及活動通じて青少年の健全育成初心者初級者等に対す具体的な指導教養、及び、高齢者の健康促進生涯学習支援するための事業行い、もって地域社会文化活動福祉増進寄与することを目的とする。 
活動分野
保健・医療福祉     社会教育     まちづくり    
観光     農山漁村中山間地域     学術・文化芸術スポーツ    
環境保全     災害救援     地域安全    
人権・平和     国際協力     男女共同参画社会    
子どもの健全育成     情報化社会     科学技術振興    
経済活動活性化     職業能力雇用機会     消費者保護    
連絡助言援助     条例指定    
認定
認定・仮認定
認定   認定   旧制度国税庁)による認定   認定更新中  
PST基準
相対値基準     絶対値基準     条例指定()    
認定開始日:       認定満了日:       認定取消日:   
認定年月日:    認定満了日:    認定取消日:   
閲覧書類
監督情報
実施年月日 種別 内容
2021年12月01 認証取消し(事業報告書の不提出)(法第43条1項)
解散情報
解散年月日 2021年12月01日 
解散理由 第43条規定による設立認証取消し(法第31条1項7号

清楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 05:26 UTC 版)

1886年刊『月琴俗曲 爪音の余興』挿絵
明治十年刊『月琴楽譜』より。歌詞の右横に発音と工尺譜が書いてある。旋律を試聴

清楽(しんがく)とは、清国から伝来した、民謡、俗曲を中心とする音楽群の名称である。明楽とあわせて明清楽(みんしんがく)とも称される。明楽は江戸時代の中期には衰退したため、明清楽と称しても、事実上、清楽だけを指すことも多い。

歴史

清楽の伝来は享保年間(1716年-1735年)である。中国支配が始まり、清国との貿易で長崎には多くの清国商人が渡来し、彼らが清国の戯曲や民謡といった民間音楽を伝えた。唐人屋敷に出入りを許された唐通事(中国語通訳)、地下役人や奉行所役人、さらに丸山遊女等を介して普及した。幕末までには、薩摩や琉球などを除く全国各地に広まった。また江戸や大坂を中心に、清楽の歌詞と楽譜(工尺譜)を書いた清楽譜も盛んに刊行された。現存最古の清楽譜は、天保3年(1831)ごろ刊行された亀齢軒斗遠(葛生斗遠)編『花月琴譜』である。

明清楽奏者の家元としては、平井連山(女性。明治19年5月に88歳で没)などが有名であった。坂本龍馬とその妻の楢崎龍も、清楽の月琴の名手であった。

清楽は江戸から明治にかけて大人気を博したが、日清戦争を境に急速に衰えた。日本の大衆音楽に残した影響は極めて大きく、江戸から明治にかけて流行した「かんかんのう(看々踊り)」や、明治の自由民権の壮士たちが月琴を弾きながら唱った「法界節(ほうかいぶし)」や「演歌」も、清楽から発展したものである。また清楽のメロディーに乗せたさまざまな替え歌は、清楽そのものが衰退したあとも、昭和の初め頃まで歌い継がれていた。

明治十年刊『月琴楽譜』より。 清笛 洞簫 嗩吶 提琴(板胡) 携琴(四胡) 胡琴(京胡) 月琴 三弦子 琵琶 阮咸 洋琴 大鼓 片鼓 拍板 木琴 金鑼 雲鑼。 この絵図では誤って、胡琴に「提琴」、提琴に「胡琴」という名称を書いてしまっている。

特徴

同じ中国伝来の音楽でも、明楽は、宮廷音楽的、雅楽的要素が強かった。これに対して清楽は、俗曲の色彩が強く、歌詞(中国語)の内容も市井に受け入れやすかった。清楽の歌詞は中国語で、江戸時代の日本人は、南方の中国語の発音をカタカナで写し(当時、これを「唐音」と言った)、そのまま唱った。現代の日本人が、ウクレレギターを弾きつつ英語の歌を唄うように、江戸から明治にかけての日本人も、清楽の楽器(主として月琴)をかなでつつ唐音で中国語の歌詞を唄ったのである。

江戸時代の音楽文化は、概して、身分制や家元制に縛られた窮屈なものだった。庶民の楽器であった三味線を武士が弾いたり、虚無僧の法器とされた尺八を百姓町人が吹くことは、江戸時代には許されなかった。しかし中国伝来の現代音楽(当時として)であった清楽は、例外的に、江戸時代の身分制度から自由であった。町人も武士も、男も女も、身分の上下や性別を超えて、いっしょになって合奏や合唱を楽しむことができた。

曲目

清楽の代表的な曲には、「算命曲」「九連環(右上の写真の楽譜参照)」「茉莉花」「四季」「紗窓」「売脚魚」「哈哈調」「満江紅」「将軍令」などがある。これらの曲の多くは、現在の中国でも古典的な軽音楽としての生命を保っている(ただし歌詞の字句や編曲などは、日本の清楽のものとかなり違うことが多い)。

楽器

清楽の演奏(2025年、無量壽寺

清楽で使う楽器は、月琴唐琵琶、三弦子、胡琴など各種の「擦絃楽器」、清笛、嗩吶(チャルメラ)などであった(右の写真を参照)。これらの楽器は、日本人のアマチュア愛好家でも、わりあい簡単に習得できた。また清楽の旋律は歯切れがよくシンプルなものが多く、覚えるのも簡単だった。演奏形式も自由で、同一の曲でも、月琴や胡琴だけの2~3名のアンサンブルや、あるいは月琴を弾き語りするソロなど、適宜、演奏形式を選ぶことができた。明治以降は、清楽の曲を邦楽器や洋楽器でも演奏するようになった。明治に刊行された明笛尺八、手風琴(アコーディオン)、ハーモニカなどの教則本には、当時の日本の曲に混じって、「九連環」「算明曲」「茉莉花」なども収録されていることが多い。

ギャラリー

百足登『明清楽之栞』1894年刊より

現状

野外イベントでの演奏(2022年、愛知県)

江戸から明治にかけて、日本でも、清楽の楽譜集の和刻本が多数、出版された。また、清楽の演奏で使う中国楽器も、長崎経由で輸入されたり、日本で模倣して作られた。そのため今日でも、古書店や骨董品店で、清楽の楽譜集(たいてい工尺譜で書かれている)や月琴などの楽器を、よく見かける。

現在の日本で清楽を演奏する団体としては、東京の明清音楽研究会や明清楽惠月社(代表・稲見惠七)、長崎市の長崎明清楽保存会、神奈川県横須賀市のよこすか龍馬会・月琴部などがある。このほか、清楽の演奏を録音したレコードやCDなども若干ある。

  • LP「長崎の月琴」(絶版)演奏者:中村キラ/渡瀬千代子/小曽根春子/他
  • CD「月琴 MOON LUTE 〜お龍が奏でた楽器、龍馬が聴いた音楽〜」永田斉子,2017年
  • CD「龍馬のハナ唄(赤盤)THE HUM OF RYOMA」2010年
  • CD「坂田進一の世界 江戸の文人音楽」(完売。絶版)坂田古典音楽研究所,2003年 *収録曲のうち清楽は「韻頭緩-韻頭連-算命曲-茉莉花」「月下集」「金銭花」など。

清楽が登場する作品

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


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