阮咸とは? わかりやすく解説

げん‐かん【××咸】

読み方:げんかん

【一】中国魏晋時代文人陳留河南省)の人。字(あざな)は仲容。阮籍の兄の子に当たる。音楽通じ琵琶よくした竹林の七賢一人生没年未詳

【二】【一】愛用したところから中国弦楽器の一。円形または八角形の胴に長い棹(さお)をつけ、4弦または5弦を張り、棹上に十数個の(じゅう)を立てたもの。日本でも明清楽(みんしんがく)に用いる。


阮咸

読み方:ゲンカン(genkan)

絃楽器琵琶の一。


阮咸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 19:24 UTC 版)

阮咸

阮 咸(げん かん、生没年不詳)は、竹林の七賢の一人。仲容三国時代および西晋の文人。陳留郡尉氏県の人。

また、伝説によりこの人が伝えたとされる4弦のリュート属撥弦楽器もその名を冠して「阮咸」と呼ばれる。

生涯

魏の武都太守阮熙の子であり、歩兵校尉阮籍の従子に当たる。阮瞻・阮孚の父である。竹林の七賢中では、存命中の事跡が非常に少なく、『世説新語』『晋書』及び宋代類書中に見えるのみである。

その年齢は王戎に比較してやや年長であり、竹林の七賢中で二番目に年少である。若くして叔父の阮籍と共に飲酒宴遊した。散騎侍郎に任じられたが、西晋の時代、山濤が阮咸を吏部郎に推挙した時、武帝(司馬炎)は、その虚浮の談を尊び、飲酒の度が過ぎることを理由に用いなかった。

阮咸は、その人となりが放誕で、礼法に拘らず、当時の儒士に誹謗された。

明清楽で使われる阮咸

また、琵琶を善くし、音律に精通していた。そこから、阮咸が亀茲伝来の琵琶を改造した、という説が生まれ、後世にはまた、その琵琶を阮咸と呼んだ。略称は阮。

後に、荀勗に憎まれて、始平太守に出されたので、後人は彼を阮始平と称した。後に長寿によって没した。

伝記資料

  • 『晋書』巻49「阮籍伝」

参考文献

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