木材としてのクワとは? わかりやすく解説

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木材としてのクワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 06:21 UTC 版)

クワ」の記事における「木材としてのクワ」の解説

クワ木質はかなり硬く、磨くと深い黄色呈して美しいので、しばしば工芸用に使われる。しかし、銘木として使われる良材極めて少ない。特に良材とされるのが、伊豆諸島御蔵島三宅島産出される「島」であり、緻密な年輪美し木目粘りのあることで知られる江戸時代から江戸指物重用され老人に贈る素材として用いられた。国産材の中では最高級材に属する。小笠原諸島母島には、島の固有種であるオガサワラグワの大木点在していた。だが銘木として乱伐され、現在ではほとんど失われている。 また古くから弦楽器材料として珍重された。正倉院にはクワ製の楽琵琶阮咸保存されており、薩摩琵琶筑前琵琶クワ製のものが良いとされる三味線クワ作られることがあり、特に小唄では音色柔らかいとして愛用されたが、広い会場には向かないとされる。 なお、幕末には樹皮より綿を作る製法江戸幕府届け出たものがおり、1861年文久元年)には幕府からこれ奨励する命令出されているが、普及しなかったようである。樹皮から繊維(スフ)を得る取り組みは、第二次世界大戦による民需物資欠乏顕著となり始め1942年昭和17年)ごろより戦時体制一環として行われるようになり、学童疎開中の者も含め全国各地児童動員しての皮集めが行われた。最初民需被服のみであったの皮製衣服普及は、最終的に1945年昭和20年)ごろには日本兵軍服にまで及んだが、肌触りに難があった事から終戦と共にその利用廃れた

※この「木材としてのクワ」の解説は、「クワ」の解説の一部です。
「木材としてのクワ」を含む「クワ」の記事については、「クワ」の概要を参照ください。

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