海外領土・自治領の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/18 08:05 UTC 版)
海外領土・自治領の一覧(かいがいりょうど・じちりょうのいちらん)は、世界に存在する「独立国家以外の地域」の一覧である。
概要
何をもって「独立国家」と見なすかは一概には言えないが、国際連合加盟国(2021年7月現在、193か国)にバチカンを加えた「194か国」が地球の国家の総数とみなされることが一般的である。
この一覧ではこれら「独立国家」の不可分の一部とはみなされない地域であり、なおかつISO 3166-1の国名コードが割振られている地域の一覧表である。したがって、具体的には以下の地域を含む。
含めない対象
そのため、本項では以下に挙げる地域は一覧に含めない。
- 本土の一部である離島
- 本土の一部である飛地
- 租借地
- イギリスが主権を持つ基地領域
- アクロティリおよびデケリア。
- 海外領土とみなされることもあるが、2002年イギリス海外領土法の対象から除外されている[1]。
- アクロティリおよびデケリア。
- 高度な自治権を有する本土内の区域
- 例:アトス自治修道士共和国、ロシアの共和国、中国の特別行政区、ミャンマーのワ州など
ヨーロッパ
アフリカ
イギリス
セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャ -
セントヘレナ、
アセンション島、
トリスタンダクーニャの3行政区域。南大西洋のほぼ中間に位置する。後者の2行政区域は属領の扱いであったが、法改正により正式名称が変更された。いずれも独自の地域旗が制定されている。
イギリス領インド洋地域 - チャゴス諸島を指し、
モーリシャスも領有権を主張している。行政中心区は現在もセーシェルの首都ヴィクトリアに置かれている。イギリス政府は2024年10月3日に、チャゴス群島のモーリシャスへの返還を発表したが、ディエゴガルシア島にあるイギリス軍およびアメリカ軍の基地は使用を継続している
フランス
北アメリカ
アメリカ合衆国
イギリス
アンギラ - 1967年から1969年にかけて、共和国として独立していた。
イギリス領ヴァージン諸島 - ヴァージン諸島のうちアメリカ領の3島以外の全ての島(定住16・無人島50弱)から成る。
ケイマン諸島
タークス・カイコス諸島
バミューダ - 自治領。独立の可否を求め、1995年に住民選挙を実施するも否決された。
モントセラト
オランダ
アルバ - かつてはオランダ領アンティルの一部であったが、1986年に分離して単独の自治領になった。
キュラソー - 2010年のオランダ領アンティル解体に伴い単独の自治領になった。
シント・マールテン - キュラソーと同じく、2010年に単独の自治領になった。
- カリブ海地域のオランダ領には、ほかに
オランダ領カリブ(ボネール島、シント・ユースタティウス島、サバ島)があるが、いずれも2010年のオランダ領アンティル解体に伴いオランダ本国に編入されているので、この一覧には含まない。
南アメリカ
オセアニア
アメリカ合衆国
フランス
イギリス
オーストラリア
ニュージーランド
南極周辺
南極条約により領有主張が凍結されている地域は斜体文字で表記。
イギリス
サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
イギリス領南極地域 - 南極大陸のグレアムランドに加え、サウス・シェトランド諸島、サウス・オークニー諸島からなる。大陸の一部とサウス・シェトランド諸島についてはアルゼンチンとチリ、サウス・オークニー諸島についてはアルゼンチンもそれぞれ領有権を主張している。
フランス
フランス領南方・南極地域 - フランス領インド洋無人島群・アムステルダム島・サンポール島・クローゼー諸島・ケルゲレン諸島・南極大陸のアデリーランドからなる。
ノルウェー
オーストラリア
ニュージーランド
備考
- 本一覧は「CIAワールドファクトブック」および外務省編集協力『世界の国一覧表』(財団法人世界の動き社刊)を参照して作成した。
- 各地域名の日本語表記、英語表記は上記『世界の国一覧表』による。
- 各地域名の後に記した国名は、その地域に関して領有または保護等の関係にある国である。
脚註
関連項目
- 海外領土自治領の一覧のページへのリンク