江戸幕府の支配に関してとは? わかりやすく解説

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江戸幕府の支配に関して

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:18 UTC 版)

徳川家康」の記事における「江戸幕府の支配に関して」の解説

家康が礎を築いた徳川将軍家頂点とする江戸幕府支配体系は、それまで日本統治したどの組織よりも極めて[独自研究?]完成度の高いのである江戸幕府は京、大坂、堺など全国幕府直轄主要都市天領)を含め400万石旗本知行地含めれば全国の総石高の1/3に相当する700万石独占管理親藩譜代大名領を加えればさらに増加する)し、さらには佐渡金山など重要鉱山貨幣作る権利独占して貨幣経済根幹もおさえるなど、他の大名追随を許さない圧倒的な権力基盤持ち、これを背景全国諸大名寺社朝廷、そして皇室までをもいくつも法度取り締まり支配した。これに逆らうもの、もしくは幕府に対して危険であると判断されたものには容赦をせず、そのため江戸幕府初期はいくつもの大名改易取り潰し)の憂き目にあっており、これには譜代親藩大名含まれる。これは朝廷皇室でさえも例外ではなく紫衣事件などはその象徴的事件であった幕府従順な大名に対して参勤交代などで常に財政圧迫させ幕府反抗する力を蓄えることを許さずまた、特に近世初期多く転封おこない鉢植え」にした。些細な問題でも大名改易減封処し神経質に公儀威光従わせるように仕向けた大名への叙位任官松平氏下賜授与)で、このように圧倒的な権力基盤背景にして徳川将軍家頂点君臨させた。全国諸大名朝廷皇室を「生かさず殺さず逆らえば(もしくはその危険があるならば)潰す」の姿勢支配したのが江戸幕府であったこのように徳川将軍家頂点とする江戸幕府絶対的な支配体系については「保守的封建的」との見方もできる一方強固な支配体系確立されからこそ戦国時代を完全に終結させ、そして江戸幕府250年以上におよぶ長期安定政権となったことは否定できない事実である。 後の鎖国政策につながるような限定的外交方針諸外国との外交基本政策にしたことから、幕末まで海外諸国からの侵略防げたという評価もあるが、これらの「業績」は家康死後に、当時の情勢において行われたのである。また明が海禁策をとるなど、当時世界的な趨勢であるとも言える家康朝廷幕府支配下におこうとした慶長11年1606年)には幕府推挙無し大名への官位授与禁止し禁中並公家諸法度制定するなどして朝廷政治関与徹底的に排除している。大坂冬の陣最中である12月17日朝廷家康勅命による和睦斡旋したが、家康はこれを拒否した。さらに家康秀忠の五女・和子入内させ、外祖父として皇室まで操ろうとしたのである入内の話は慶長17年1612年)から始まっていたという。和子入内元和6年1620年)まで長引いたのは、家康後陽成天皇死去したためである)。家康死後幕府紫衣事件などを経て天皇および朝廷をほぼ完全に支配することに成功した。この力関係幕末尊王運動が起こるまで続いた

※この「江戸幕府の支配に関して」の解説は、「徳川家康」の解説の一部です。
「江戸幕府の支配に関して」を含む「徳川家康」の記事については、「徳川家康」の概要を参照ください。

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