諸外国との外交とは? わかりやすく解説

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諸外国との外交

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 16:12 UTC 版)

ピウス5世 (ローマ教皇)」の記事における「諸外国との外交」の解説

教皇ドイツ諸侯との争い危機感覚えていたが、特にアウクスブルク帝国議会1566年3月26日)における論争教皇権危機察知しその影響力を制限しよう企てた一方フランスでは教皇影響力はより大きなものであった教皇指図によってオデット枢機卿と7人の司教解任されプロテスタントに対して寛容勅令廃棄された。結果としてこのフランスにおける教皇権威の行使サン・バルテルミの虐殺引き起こす一因ともなる。 また、イングランド王エリザベス1世に対しては、政敵メアリー擁護うたった回勅『エクス・トゥルピッシマ・ムリエブリス・リビディニス・セルヴィトゥーテ』を発布するだけでなく、露骨に敵意示しており、1570年4月27日回勅レグナンス・イン・エクスケルシス』で破門し家臣忠誠の誓い解いている。しかし、この回勅同時代において何ら現実的な意味を持つものではなく歴史上教皇による世俗王侯への最後破門となった。 前教皇支援していたフィレンツェ公コジモ1世との関与外国との関係悪化する原因になった公爵より格上称号狙っていたコジモ1世は前教皇引き続いてピウス5世にも接近して金策協力異端者にされていた所を匿っていたピエトロ・カルネセッキ(英語版)を1566年教皇へ引き渡し(カルネセッキは翌1567年ローマで処刑)、フランスのユグノー戦争カトリック陣営支援するなど教皇歓心を得ることに腐心したピウス5世もそれに応じて1569年8月24日1562年聖ステファノ騎士団英語版創設、カルネセッキの身柄引き渡しユグノー戦争カトリック支援などの功績により、コジモ1世カトリック信仰擁護者としてトスカーナ大公称号授与1570年3月5日ローマ訪れたコジモ1世に対して大公冠を授け戴冠式挙行した。これら一連の出来事に対して神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世従兄スペイン王フェリペ2世イタリア諸侯多く大公授与反対トスカーナ大公位が皇帝スペイン王追認されるのピウス5世コジモ1世死後の1576年でかかったピウス5世当時勃興しつつあったオスマン帝国に対して神聖同盟結成させることに成功しオスマン帝国大勝利した1571年10月7日レパントの海戦神聖同盟艦隊には、マーカントニオ・コロンナ指揮する教皇庁艦隊派遣していた(なおこのときの神聖同盟には、教皇エリザベス1世対立していたため、イングランド参戦はなく、プロテスタント諸国参戦もなかった。キリスト教徒全体結束はなく、カトリック世界のみの団結となった)。また、トリエント公会議方針沿って国際的な司教会議を行わせている。それはアルフォンソ・カラファ枢機卿教皇審議後でカラファ一族復権していた)の元で行われたナポリ会議、ボッロメーオ枢機卿の元で行われたミラノ会議、そしてマキム会議3つである。 1572年5月1日68歳死去遺体初めサン・ピエトロ大聖堂埋葬されたが、1588年シクストゥス5世によりサン・ピエトロ大聖堂からサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へ移葬された。1672年列福1712年5月24日教皇クレメンス11世によって列聖された。

※この「諸外国との外交」の解説は、「ピウス5世 (ローマ教皇)」の解説の一部です。
「諸外国との外交」を含む「ピウス5世 (ローマ教皇)」の記事については、「ピウス5世 (ローマ教皇)」の概要を参照ください。

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