標準化過程
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W3C Process Document によれば、勧告となるまでにはいくつかの成熟段階を経る必要がある。
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標準化過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 01:49 UTC 版)
ISOの国際規格は、一般にISOの委員会内での長い標準化過程を経て発行される。標準化過程の状態を表す略語は以下の通りである。 PWI – 予備作業項目 (Preliminary Work Item) NP, NWIP – 新作業項目提案 (New Proposal / New Work Item Proposal) (e.g., ISO/IEC NP 23007) AWI – 承認済新作業項目 (Approved new Work Item) (e.g., ISO/IEC AWI 15444-14) WD – 作業原案 (Working Draft) (e.g., ISO/IEC WD 27032) CD – 委員会原案 (Committee Draft) (e.g., ISO/IEC CD 23000-5) FCD – 最終委員会原案 (Final Committee Draft) (e.g., ISO/IEC FCD 23000-12) DIS – 国際規格原案 (Draft International Standard) (e.g., ISO/IEC DIS 14297) FDIS – 最終国際規格原案 (Final Draft International Standard) (e.g., ISO/IEC FDIS 27003) PRF – 校正原稿 (Proof of a new International Standard) (e.g., ISO/IEC PRF 18018) IS – 国際規格 (International Standard) (e.g., ISO/IEC 13818-1:2007) 改訂に用いられる略語: NP Amd – New Proposal Amendment (e.g., ISO/IEC 15444-2:2004/NP Amd 3) AWI Amd – Approved new Work Item Amendment (e.g., ISO/IEC 14492:2001/AWI Amd 4) WD Amd – Working Draft Amendment (e.g., ISO 11092:1993/WD Amd 1) CD Amd / PDAmd – Committee Draft Amendment / Proposed Draft Amendment (e.g., ISO/IEC 13818-1:2007/CD Amd 6) FPDAmd / DAM (DAmd) – Final Proposed Draft Amendment / Draft Amendment (e.g., ISO/IEC 14496-14:2003/FPDAmd 1) FDAM (FDAmd) – Final Draft Amendment (e.g., ISO/IEC 13818-1:2007/FDAmd 4) PRF Amd – (e.g., ISO 12639:2004/PRF Amd 1) Amd – Amendment (e.g., ISO/IEC 13818-1:2007/Amd 1:2007) その他の略語: TR – Technical Report (e.g., ISO/IEC TR 19791:2006) DTR – Draft Technical Report (e.g., ISO/IEC DTR 19791) TS – Technical Specification (e.g., ISO/TS 16949:2009) DTS – Draft Technical Specification (e.g., ISO/DTS 11602-1) PAS – Publicly Available Specification TTA – Technology Trends Assessment (e.g., ISO/TTA 1:1994) IWA – International Workshop Agreement (e.g., IWA 1:2005) Cor – Technical Corrigendum (e.g., ISO/IEC 13818-1:2007/Cor 1:2008) Guide – a guidance to technical committees for the preparation of standards 国際規格は、ISOの技術委員会 (TC) や小委員会 (SC) によって、以下の6つの段階によって開発されている。 Stage 1: 提案段階 (Proposal stage) Stage 2: 作成段階 (Preparatory stage) Stage 3: 委員会段階 (Committee stage) Stage 4: 照会段階 (Enquiry stage) Stage 5: 承認段階 (Approval stage) Stage 6: 発行段階 (Publication stage) 技術委員会 (TC) や小委員会 (SC) は、作業原案作成のために専門家によるワーキンググループ (WG) を設置することができる。ワーキンググループには、配下にサブグループ (SG) を設置することができる。 ISO規格の開発過程における段階段階コード段階文書名称略語備考00 予備段階 予備作業項目 PWI 10 提案段階 新作業項目提案 NP or NWIP NP Amd/TR/TS/IWA 20 作成段階 作業原案 AWI AWI Amd/TR/TS WD WD Amd/TR/TS 30 委員会段階 委員会原案 CD CD Amd/Cor/TR/TS PDAmd (PDAM) PDTR PDTS 40 照会段階 照会案 DIS FCD FPDAmd DAmd (DAM) FPDISP DTR DTS (CDV in IEC) 50 承認段階 最終案 FDIS FDAmd (FDAM) PRF PRF Amd/TTA/TR/TS/Suppl FDTR 60 発行段階 国際規格 ISO TR TS IWA Amd Cor 90 見直し段階 95 廃止段階 標準化プロジェクトの開始時に一定の成熟度を持つ文書がある場合(別の組織によって開発された標準など)、いくつかの段階を省略することができる。ISO/IECの指針では、迅速手続 (fast-track procedure) も可能である。迅速手続では、ISOの理事会で承認された国際標準化団体によって開発された文書の場合、ISO会員団体により国際規格原案 (DIS) として承認されるか、最終国際規格原案 (FDIS) として提出される。 最初の段階である新作業項目提案は、関連する小委員会 (SC) または技術委員会 (TC)(例えば、Moving Picture Experts Group (ISO/IEC JTC1/SC29/WG11) の場合、SC29とJTC1)で承認される。TC・SCには、作業原案の作成のために専門家によるワーキンググループ (WG) が設立されている。新作業項目の範囲が十分に明確になったら、いくつかのワーキンググループ(MPEGなど)は、"call for proposals"と呼ばれる提案のオープンリクエストを作成する。例えば、音声と映像のコーディング標準用に作成された最初の文書は、検証モデル (VM) と呼ばれている(以前は「シミュレーションとテストモデル」とも呼ばれていた)。開発中の規格の安定性に十分な信頼が得られたら、作業原案 (WD) が作成される。これは規格の形式であるが、改訂のためにワーキンググループ内に保管される。作業原案が十分に堅実であり、問題に対処するための最良の技術的解決策を開発したとワーキンググループが確信すれば、作業原案は委員会原案 (CD) になる。必要な場合、TC/SCのPメンバーに投票用紙を送る。 賛成投票数が定足数を上回っている場合、委員会原案は最終委員会原案 (FCD) になる。技術的内容について合意が得られるまで、委員会原案は検討が重ねられる。合意が得られると、最終委員会原案は国際規格原案 (DIS) となる。国際規格原案は、投票とコメントのために5ヶ月以内に各国の機関に提出される。賛成がTC/SCのPメンバーの3分の2以上、かつ反対が投票総数の4分の1以下であれば、最終国際規格原案 (FDIS) として提出することができる。 ISOは2か月以内に国家団体による投票を実施する。この投票は、最終国際規格原案に対する技術的な変更が許されない、賛成・反対のみの投票である。賛成がTC/SCのPメンバーの3分の2以上、かつ反対が投票総数の4分の1以下であれば、国際規格 (IS) として承認される。 承認後、最終的な文章には編集上のわずかな変更しか加えることができない。最終的な文章はISOの中央事務局に送られ、国際規格として発行される。
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