林漢傑とは? わかりやすく解説

林漢傑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 13:56 UTC 版)

林 漢傑(りん かんけつ、Lin Han Chieh、リン ハンチェ、1984年3月22日 - )は、日本棋院所属の囲碁棋士。八段。台湾出身。林海峰名誉天元門下。妻は囲碁女流棋士鈴木歩七段、娘が2人がいる。

実績に名人リーグ入り、竜星戦準優勝など。

来歴

幼少期を台湾で過ごす。5歳の時に父親に囲碁教室に連れていかれて囲碁を始め、半年後には子供大会で優勝した[1]。6歳の時に父親の仕事の関係で大阪に移り住み、のちに関西棋院の院生になったが、その当時はプロになることなど考えてもいなかったという[1]。その後10歳の時に台湾に帰国するが、囲碁の勉強環境の整った日本に改めて移住し、14歳の時に日本棋院の院生となる[1]2000年、16歳で入段し、同年に二段。2001年に三段。

2002年に四段、第27期棋聖戦では最終予選に進出。

2003年に五段、通算100勝達成。2005年に六段。

2008年、通算200勝達成。

2010年に七段、第36期名人戦でリーグ入りを果たす。

2011年、賞金ランキング第12位。

2012年第21期竜星戦で準優勝。決勝戦では井山裕太に敗れ、初のタイトル獲得はならなかった。

2014年、第62期王座戦挑戦者決定戦に進出し自身初の挑戦手合出場まであと1勝としたが、決勝戦で村川大介に敗れる。一方で、11月22日には妻の鈴木歩とのペアで日本棋院90周年記念の非公式棋戦「夫婦棋士囲碁トーナメント戦」で優勝した[2]

2016年8月、第41期棋聖戦Cリーグ4勝1敗でBリーグ昇格[3]

2018年7月、勝星規定により八段昇段[4]。12月、非公式棋戦であるSGW杯中庸戦で優勝を飾る[5]

2019年11月、9年ぶりに名人戦リーグ復帰を決める。

人物

  • ボルダリングなど、さまざまなスポーツをこなす[1]
  • 兄弟子の張栩には、院生時代から指導を受け、プロ入り後も長く研究会仲間になり、張栩から大きく影響を受けていると語っている。
  • 2010年頃から眼鏡をかけている。
  • 鈴木歩と初めて出会ったのは院生の頃だが、20歳を過ぎるまで互いを意識することはなかった[1]。研究会後の参加者での食事などで会話する機会があり、お互いに打ち解けたという[1]。2013年6月に結婚。2014年6月には長女、2017年5月には次女が誕生した。
  • 柳時熏、林子淵らと「なんちゃってヨセ研究会」を行っていた[6]

著書

  • 美の有段詰碁100 上巻(日本棋院)
  • 美の有段詰碁100 下巻(日本棋院)
  • 古典詰碁の魅力(日本棋院)
  • 古典詰碁の世界(日本棋院)

脚注

外部リンク





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