SGW杯中庸戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/27 14:06 UTC 版)
SGW杯中庸戦 | |
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公式戦 | |
概要 | |
主催 | 日本棋院 |
協賛 | 株式会社セントグランデW |
優勝賞金 | 200万円 |
棋戦形式 | 16名でのスイス式トーナメント |
持ち時間 | 無し |
秒読み | 1手30秒、1分の考慮時間10回 |
創設年 | 2018年 |
開催時期 | 本戦: 10月 予選: 8-9月 |
公式サイト | 日本棋院 SGW杯中庸戦 |
記録 | |
現中庸 | 秋山次郎 |
SGW杯中庸戦(エスジーダブリューはいちゅうようせん)は、日本の囲碁の棋戦。2018年創設。31歳以上60歳以下で、対象の棋戦での優勝経験がない棋士のみが出場できる。第1回は非公式戦であったが、第2回以降は公式戦として開催されている。
概要
株式会社セントグランデWの協賛を受けて、2018年に創設。2019年第2回より公式戦。セントグランデWは、棋戦の意義について「実力はありながらもタイトルの獲得に至っていない実力派棋士の為の棋戦」としている[1]。
セントグランデW代表の嶋屋宏則は、学生時代に囲碁の学生大会で準優勝するなどの経験を持つ。梶原武雄より「専門家にならないのであれば学生の本分は学問」との説論を受けて一度は囲碁界を離れるが、自身が還暦に達したのを機に、「考え方や戦略で今まで仕事面を支えてくれた囲碁界に恩返しを」との想いから本棋戦を創設した[1]。
- 主催:日本棋院
- 協賛:株式会社セントグランデW
- 賞金:200万円
出場棋士
以下の条件を満たす棋士が出場できる。
方式
- 予選はネット対局場の幽玄の間を用いたネット対局で行われる。
- 予選を勝ち抜いた16名の棋士で本戦を行う。本戦は全4回戦のスイス式トーナメントで行われ、全勝者が優勝となる。順位は以下の方法で決定される。
- 勝数
- 勝数が同じ場合、SOS(対戦相手の勝数の合計)の多い者
- SOSも同じ場合、SOSOS(対戦相手のSOSの合計)の多い者
- SOSOSも同じ場合、直接対決があれば勝者が上位、直接対決がなければ同順位
- コミは6目半。予選・本戦とも、持ち時間はなく1手30秒の秒読みと1分の考慮時間10回。
- 第4回までは、予選では秒読みが1手20秒、1分の考慮時間が5回とかなり短く設定されていた。
歴代結果
優勝者及び3位までの棋士を示す。
- 2018年 優勝: 林漢傑 - 2位: 安斎伸彰 3位: 張豊猷 - 非公式戦として創設
- 2019年 優勝: 黄翊祖 - 2位: 三村智保 3位: 大場惇也 - 以降、公式戦として開催
- 2020年 優勝: 金澤秀男 - 2位: 金秀俊 3位: 秋山次郎
- 2021年 優勝: 潘善琪 - 2位: 奥田あや 3位: 大垣雄作
- 2022年 優勝: 鶴山淳志 - 2位: 安斎伸彰 3位: 村松大樹
- 2023年 優勝: 志田達哉 - 2位: 溝上知親 3位: 安達利昌・小県真樹
- 2024年 優勝: 秋山次郎 - 2位: 松本武久 3位: 安斎伸彰
脚注
- ^ a b “【囲碁】弊社協賛 「第8回 SGW杯中庸戦」の開催について”. 株式会社セントグランデW (2025年8月8日). 2025年8月27日閲覧。
外部リンク
- SGW杯中庸戦のページへのリンク