東京宇宙学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:11 UTC 版)
佐野貴仁(さの) 宇宙物理学を担当する宇宙学校の教官。かつては鴨川友朗と同じく獅子号開発チームの一員であった。友朗と今日子の大学時代の同期でもあり、今日子に好意を寄せていたらしい(ドラマ版では沢渡百合という恋人がいる)。獅子号の設計コンペで自案に反対し、採用された対案の開発プロジェクトに引き続き加わった友朗を恨んでおり、そのために娘のアスミも嫌悪していた。それには単なる嫉妬心ではなく、自案が採用されていれば痛ましい事故で大勢の犠牲者が出る事はなかったという自信、自責の念のほか、恋人を獅子号事故で亡くした事なども絡んでいた。しかし、実は友朗も獅子号開発チームから外され、友朗が支持していた案が事実上反故にされていた、という当時の実情を塩見から知らされ愕然とする。 宇宙学校退職後は、友朗の忠告も受け入れず、獅子号事故の真相を独自に調べていた。獅子号開発計画に横槍を入れて純国産化を事実上断念させた張本人が、実は宇宙学校の上司(学年主任)だと知り詰問するが、同人の暴言をきっかけに傷害事件を起こして警察に連行されてしまう。その後、塩見らの尽力により釈放された際に友朗が抱く民間宇宙ロケット会社構想への参加を誘われ、後に実際に会社を興す準備を整えて友朗を誘いにやってくる。 塩見(しおみ) 入学試験ではアスミの面接を担当していた宇宙学校の教官。性格は温厚だが宇宙に対する思いは強く、また熱血的な一面も持つ。佐野に獅子号事故の真相を伝え、友朗やアスミに対する恨みが誤解である事を気付かせた。担当した生徒たちの希望を可能な限りかなえたいと常々考えており、標準よりも小柄過ぎて宇宙服のサイズがなかったアスミが在籍できるように、他の教官達を説得した人物でもある。 原作とアニメでは男性で苗字のみが設定されていたが、ドラマ版では女性に変更されフルネームが塩見敏子と設定されている。 西田先生(にしだ):アニメ / 大西耕次郎(おおにし こうじろう):ドラマ 宇宙学校の体育、実技、訓練全般を担当する教官。緑色の体育着にマッチョな体格が特徴。厳しくも温かく生徒を見守るが、訓練で度々余計な仕掛けをするため、近江圭からは「鬼」呼ばわりされている。元は飛行士だったらしく、ある事情で空から降りたという。 原作では、「教官」と呼ばれるのみで名前は明らかになっておらず、また、西田という教官は別にいる。アニメでは、同僚から「西田先生」と呼ばれているが、エンディングクレジットでは「体育教官」と表記されている。ドラマでは大西耕次郎というオリジナルの名前が設定され、西田という教員も登場しない。 坂下リンゴ(さかした リンゴ) 東京宇宙学校の医学コースに在籍する、アスミの2年先輩の女子生徒。アスミが住む「かもめ寮」の寮長代理を務めている。医学コースに合格するのは東京大学合格よりも難しいと世間で噂される程であるが、そんな苦労は微塵も感じさせない、いたってマイペースで面倒見がいい性格である。寮にいる時はジャージに突っかけ、半纏という妙な格好でうろついている。原作では重度の花粉症を患っているため、戸外に出るときは腫れた目を隠すための大きなサングラスと花粉よけのマスクという怪しい出で立ちで、初対面の人を驚かせている。 徳島みかん(とくしま みかん) 東京宇宙学校の新入生でアスミの2年後輩の女子生徒。かもめ寮への入寮初日、アスミを同級生と勘違いする。かもめ寮の次期寮長代理候補で、長所は視力の良さ。在籍コースは不明。愛媛県出身。 山本(やまもと) 宇宙学校入学試験(閉鎖環境適応テスト)を受けた時に府中野、秋と同室になった坊主頭の少年。協調性や忍耐力の無さから不合格になった。
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