東京大学・國學院大學での教壇生活とは? わかりやすく解説

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東京大学・國學院大學での教壇生活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 23:51 UTC 版)

坂本太郎 (歴史学者)」の記事における「東京大学・國學院大學での教壇生活」の解説

1935年昭和10年)、東京帝国大学文学部助教授就任講師経験のないまま助教授就任したことは異例であった。なお東大助教授就任以前九州帝国大学助教授広島文理科大学助教授就任要請があったが、皆坂本指導教官である黒板勝美断った助教授就任当初担当した講義は、上代概説と『日本三代実録』の講読演習であった1939年昭和13年)、辻善之助東大教授史料編纂所長を退官中村孝也東大教授昇任に伴い史料編纂官が解かれたため、坂本史料編纂官を兼任することとなった。これは辻善之助からの直々依頼よるものであり、前述のとおり、坂本東大文学部卒業したときには、辻の勧誘断った経緯があったため、坂本はこの依頼受諾することとなった。『大日本史料第1篇編纂部長となり、部下竹内理三太田晶二郎武田政一とともにその編纂従事した1942年昭和17年)、新設神宮皇學館大學教授就任東大助教授兼職)の要請を、同大学長であった山田孝雄から受け、平泉澄らからも進められたが、坂本断り代わりに当時京城帝国大学法文学部教授であった喜田新六がその職に就いた後になって坂本はその借りがあったので、山田が長を務めた國史編修院嘱託受けた1945年昭和20年12月東京帝国大学文学部教授就任国史学第二講座担当となった終戦直後相次いだ国史学教授辞任退官平泉澄辞任中村孝也定年退官板沢武雄教職追放)により、国史学科の教授坂本ひとりとなり、終戦後混乱状態にあった国史学科の再建は、新任教授となった坂本双肩にかかることになった坂本は、敗戦により打撃受けた東大国史学科の汚名返上するため、実証的な学風振興を以て再建することに尽力した1951年昭和26年)に、東京大学史料編纂所所長兼任1962年昭和37年)に東京大学教授定年退官時まで)、史料編纂所員の地位の向上教官制の導入)や、『大日本史料』の刊行再開更には新たに大日本古記録』の刊行務めた文学部教授として学部では、国史概説律令時代講義日本史学史国史学演習など、大学院では、『令集解』の講読担当した1949年昭和24年)から1959年昭和34年)まで史学会理事長つとめたが、1958年昭和33年)の建国記念の日制定問題めぐって三笠宮崇仁親王史学会総会退席する事件おこった際、坂本は、崇仁親王から建国記念の日制定問題について総会にて決議しないのは理事怠慢であり、理事長独裁史学会であると非難されマスコミからは「坂本天皇」と非難された。坂本は、史学会純然とした学術団体として保持し政治問題についての意見声明発表する会とすることをよしとしなかった。 東京大学退官後、岩橋小彌太要請により、國學院大學教授就任した学部では史籍解題大学院では『日本書紀』研究と『日本三代実録』の講読担当した國學院大學定年70歳であったが、坂本は、80歳を越えて1983年昭和58年)まで教壇立った國學院大學教授退職後も、さまざまな学術活動続けたが、1985年昭和60年9月国立がんセンター付属病院入院し胃癌摘出手術を受け療養したが、約1年半後の1987年昭和62年2月死去した享年85医者嫌いであった坂本は、自らの体が病魔冒されているのに気付かず、ゆえに癌の発見遅れたと言われる

※この「東京大学・國學院大學での教壇生活」の解説は、「坂本太郎 (歴史学者)」の解説の一部です。
「東京大学・國學院大學での教壇生活」を含む「坂本太郎 (歴史学者)」の記事については、「坂本太郎 (歴史学者)」の概要を参照ください。

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