最終行動の模索とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 最終行動の模索の意味・解説 

最終行動の模索

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 00:42 UTC 版)

楯の会」の記事における「最終行動の模索」の解説

1970年昭和45年正月山本舜勝1佐や楯の会会員たちが集まった三島邸での新年会で、民間防衛の話に及んだ際、三島何気なく、「自衛隊に刃を向けることもあり得るでしょうね」と発した。この新年会楯の会歌の歌詞コピー配布された。 1月中曽根康弘防衛庁長官記者会見で、「楯の会宝塚兵隊である」と発言したことに三島怒り表明し中曽根から三島宅へ直接釈明電話があった。1月25日近鉄大飯白金苑で1月例会が行われ、28日定例空手稽古と「サロン・ド・クレール」での会合の後に、楯の会の歌の歌唱練習が行われた。 1月末、三島前年暮に訪韓した際に世話になった韓国陸軍の元少将Rと山本1佐とを自宅招いて会食した。Rの辞去後、三島山本1佐に、「(クーデターを)やりますか!」と問うが、山本1佐は、「やるなら私を斬ってからにして下さい」と返答したこの頃三島は、山本1佐が「硬骨」と評価している自衛隊将校接触していた。 この頃木村俊夫官房副長官通じ佐藤栄作首相から楯の会毎月100万円の支援をしたいという申し出があった。いまさら資金援助申し出三島当惑し戦後体制維持護憲)の政府からの援助受けられない立場でもあったので、三島断った2月11日麻布十番アオイスタジオで、「起て! 紅の若き獅子たち」(楯の会の歌)のレコーディングが行われた。27名の隊員歌唱し、数名プロ歌手加わった。この録音模様アメリカNBC放送取材した3月1日から28日まで、第5回体験入隊陸上自衛隊富士学校滝ヶ原駐屯地行われたこの頃から、森田必勝三島決起計画話し合うようになるが、まだ具体策はなかった。この第5回体験入隊で、古屋明(東京外語大学)、篠原学、村田春樹の「尚史会」、福田敏夫(国士舘大学)、金子修一国士舘大学工学部)、塙徹二(國學院大學)などが5期生となった3月8日から14日まで行われた上級者のリフレッシャーコースは、約30数名参加し積雪富士のすそ野を食糧支給なしで、一昼夜不眠不休行軍するレンジャー訓練だった。行軍最後に生米生きたニワトリ渡され、それをさばいて食べ訓練終了となった3月末、三島和服姿で錦袋に入れた日本刀携え、突然と山本1佐宅を訪問した三島はその刀を山本1佐に提供して決意促すつもりのようだったため、山本1佐はあえてその日本刀話題触れなかった。帰り際三島は、「山本1佐は冷たいですな」と言い、「やるなら制服のうちに頼みますよ」と山本1佐は返した4月3日三島千代田区帝国ホテルコーヒーショップにおいて小賀正義(第5班班長)に、4月10日には、自宅招いた小川正洋(第7班班長)に、「最終行動」に参加する意志があるかどうか打診し小川も小賀も沈思黙考の末に承諾した。この少し前、森田最終行動加えメンバー同居している田中健一3期生)にしようか模索していた形跡もある。 4月下旬9年前から購読していた『蓮田善明とその死』(小高根二郎著)の刊行本携え山本1佐宅を訪問した三島は、「私の今日は、この本によって決まりました」と献呈し、山本1佐に自分心情伝えた5月6日三島は「憲法改正草案研究会」のための資料問題提起』の第1回新憲法における『日本』の欠落」を会員配布した5月中旬三島宅に森田必勝小賀正義小川正洋集まり自衛隊楯の会が共に武装蜂起し国会入り憲法改正訴えるという「最良方法」を討議するが、具体的な方法はまだ模索中であった6月2日から4日まで、陸上自衛隊富士学校滝ヶ原駐屯地で、上級者のリフレッシャーコースが行われた。この回も食糧支給され不眠不休青木ヶ原樹海行軍する過酷な訓練だった。実弾射撃だけでなく、爆弾訓練行われた6月11日三島は「尚史会」の戸塚蛟龍塾に招かれ、『「孤立」のススメ』という講演座談)を行い吉田松陰精神語った。この講演は同塾の阿部勉1期生)が文字起こしをして機関誌青雲』に掲載された。

※この「最終行動の模索」の解説は、「楯の会」の解説の一部です。
「最終行動の模索」を含む「楯の会」の記事については、「楯の会」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「最終行動の模索」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「最終行動の模索」の関連用語

1
2% |||||

最終行動の模索のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



最終行動の模索のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの楯の会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS