時代小説作家デビューとは? わかりやすく解説

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時代小説作家デビュー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:04 UTC 版)

大佛次郎」の記事における「時代小説作家デビュー」の解説

1921年東京帝国大学卒業し菅忠雄紹介鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校教師となり国語歴史教える。1922年外務省条約局嘱託となり、翻訳仕事に就く。博文館鈴木徳太郎知遇得て新趣味』誌にサバチニ、ゴーグ海外大衆小説翻訳・翻案小説書いた1923年鎌倉高等女学校退職するが、関東大震災影響で『新趣味』も廃刊になり、娯楽雑誌ポケット』誌に移った鈴木徳太郎から時代小説依頼を受け、ポーの「ウィリアム・ウィルソン」からヒント得た『隼の源次』を発表。この時に初めて、当時鎌倉市長谷の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎」のペンネーム使い以後これが彼の主なペンネームとなった続いてゴーグ「夜の恐怖」の舞台幕末移した鬼面老女」を掲載して評価を受け、これに登場する鞍馬天狗という怪人主人公とする連続もの「幕末秘史 快傑鞍馬天狗シリーズ執筆する。 『ポケット』には鈴木徳太郎編集長であった3年間に、大佛次郎鞍馬天狗の他に「天狗騒動記」「からす組」などの維新物の長編流山龍太郎で「幻の義賊」などの伝奇小説三並太郎世話物、阪下吾郎で「坂本龍馬」「桂小五郎」など史伝と、約20ペンネーム100編近い時代小説書いた1927年昭和2年)には少年向け鞍馬天狗もの『角兵衛獅子』を発表以後1959年発表の『深川物語』『西海道中記』、1965年の『新・鞍馬天狗 地獄太平記』まで、長短47篇が書き継がれた。鞍馬天狗尾上松之助嵐寛寿郎などの主演数多く映画化され時代劇定番ヒーローとしても人気を得る。 1926年大阪朝日新聞で、初の新聞小説照る日くもる日連載1927年東京日日新聞連載した赤穂浪士』は、虚無的な剣客堀田隼人という架空の人物目を通して元禄時代執筆当時の世相と体制への批判的な視点持ち込んだことで画期的なものと言われ単行本化されて数ヶ月60版を重ね人気となった。この『赤穂浪士』で1928年文芸家協会より渡辺賞を受賞沢田正二郎により新国劇上演され、のち多く舞台化された。1931年連載した鼠小僧次郎吉』も、講談などで有名なキャラクター人間性盛り込んで大衆文学化した嚆矢と言える

※この「時代小説作家デビュー」の解説は、「大佛次郎」の解説の一部です。
「時代小説作家デビュー」を含む「大佛次郎」の記事については、「大佛次郎」の概要を参照ください。

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