映画のブリチラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 00:02 UTC 版)
外国の映画でも1970年代頃より少年のブリーフ姿が露見されるようになった。1971年度制作のロバート・マリガン監督のアメリカ映画「おもいでの夏」で主役のゲイリー・グライムズがブリチラを見せ、同年制作のルイス・ギルバート監督のイギリス映画「フレンズ〜ポールとミシェル」の主役を演じた少年(ショーン・バリー)やルイ・マル監督のフランス映画「好奇心」で少年(ブノワ・フェル)のブリーフ姿がモロパンで登場したり、同じくフランス映画の1976年度作品、フランソワ・トリュフォー監督の「トリュフォーの思春期」では少年達がカラーブリーフ姿で登場している。1979年度制作のフランコ・ゼフィレッリ監督の「チャンプ (1979年の映画)」で子役のリッキー・シュローダーがブリーフではないがトランクス姿を披露し、1986年度制作のロブ・ライナー監督の「スタンド・バイ・ミー」では主演者の少年達全員がモロパンのブリーフ姿で登場し、続いて、同作品に出演したリバー・フェニックスは同年制作のピーター・ウィアー監督の「モスキート・コースト」でもモロパンのブリーフ姿を披露している。1993年度制作の「フリー・ウィリー」のシーンにて主人公がハーフパンツ姿で振り返った際に1秒というきわめて短い時間でブリチラをしている。他に、1994年度制作のジョン・アヴネット監督の「8月のメモワール」では当時の売れっ子の子役イライジャ・ウッドをブリーフ姿で登場させるようになるなど、世界的に少年の下着姿の露出制約が緩和されて一般化されていることを物語り、ブリチラも散見されるようになっている。当時日本では、このブリチラに関する関心はほとんどなかったが、インターネットが普及し始めた2000年に、少年愛を対象とした掲示板で強い関心がもたれた。また、同じ1995年度制作の「マイフレンドフォーエバー」の映画の冒頭においても、主人公の少年がブリチラをしているシーンも存在したが、その程度ではさほど話題にならなかったほど外国映画では少年の下着姿の露出は普遍化した。近年では「ペイ・フォワード 可能の王国 」のDVDのメイキング映像でハーレイ・ジョエル・オスメントが抱き付かれるシーンでブリチラではないがハミパンでブリーフのウエスト部分が見せている。 邦画においてはブリーフではないが、1972年度制作の今井正監督による「海軍特別年少兵」において冒頭の身体検査場面で数十人単位の少年達を越中褌の下着姿で登場させている。少年の下着姿を描写した邦画では、松竹映画が1936年度制作の「少年航空兵」、1944年度制作の「水兵さん」で同じく身体検査場面で褌姿の少年を数十人単位で出演させており、軍の検閲が厳しかった戦前の映画で少年の下着姿を描写した極めて珍しい作品である。これは、軍隊の入隊検査が作品の演出上必要欠かせられない場面として軍が許可した背景があった。 1983年度制作、森田芳光監督の「家族ゲーム」で中学生役を演じた宮川一朗太がモロパンのブリーフ姿で登場している。 冒頭場面で「ブリィーフかよ〜ぉ」の台詞で始まる1995年度制作の橋口亮輔監督の「渚のシンドバッド (映画)」で主役の高校生役を演じた岡田義徳が体操着(短パン)に着替える際に下着を露出したが、下着はトランクスであった。短パンにトランクスでは陰部が露出する危険性が高いにもかかわらず、羞恥心の強いこの世代でも体育の授業で敢えてトランクスを着用していることは、如何にブリーフが少数派に転じていることを伺わせ、ブリチラが希少性を生んでいるかを証明している。 2005年度制作の「実写版 テニスの王子様」にて主人公(本郷奏多)が膝を抑えながら倒れているシーンにおいてブリチラをしているとされていたが、テニスボールをポケットに入れていたため、ポケットの裏地の可能性や、ボールを打ち返すときに、何度か赤い(ピンク若しくは、赤と白の縞模様)下着が視野に入ったとの主張もあり、ブリーフではないとインターネット上の掲示板で論議された[要出典]。他に、2006年度製作の映画「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」で須賀健太が体操着姿で座ってるときにブリチラをし、2008年度制作の「20世紀少年第一章」でヨシツネ役の子供時代(1970年当時)を演じた小倉史也が喧嘩で転倒した場面で、半ズボンの裾からブリチラを披露している。
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